1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452031
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
大橋 隆哉 東京都立大学, 理学部, 助教授 (70183027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧島 一夫 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20126163)
山崎 典子 東京都立大学, 理学部, 助手 (20254146)
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Keywords | X線天文学 / X線検出器 / 科学衛星 |
Research Abstract |
平成6年度は本研究の2年目にあたり、初年度の成果を踏まえ、次の二つを柱として研究を進めた。 1.初年度でほぼ完成した、波形デジタイザーによる解析システムを用いて、ドリフトレスSPCの波形を調べる。(主に都立大学で担当) 2.ドリフトレスSPCのガスセルと位置検出型フォトチューブを組み合わせ、位置分解能を測定する。(主に東京大学) 第1のテーマについては、X線イベントの一個一個について波形データを取得し、発光のプロセスや電子群の広がりを調べることと、多数のイベントを集積して、波形と立ち上がり時間の間の相関を元に波高を復元する作業とを並行して進めた。その結果、電子群の電場方向の広がりが6keVではFWHMで約1mmと極めて小さいことがわかり、高率よいバックグラウンド除去の見通しが得られた。また波高の復元によりエネルギー分解能も6keVでFWHM約9%が得られている。一方、位置分解能については、6keVでFWHM0.5mmと従来型に比べて改善が見られない。電子群の広がりは小さくなったものの、紫外線の広がりが位置分解能を決定してしまっていると考えられる。来年度ガスセルの構造に検討を加え、位置分解能の改善も目指したいと計画している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 大橋,隆哉: "「あすか」に搭載された撮像型蛍光比例計数管" 日本物理学会誌. 49. 287-293 (1994)
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[Publications] Fukazawa,Y.: "Metal Concentration and X-ray Cool Spectral Component of the Cen Cluster" Publ.Astron.Soc.Japan,Letters. 46. L55-L58 (1994)
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[Publications] Awaki,H.: "ASCA Observation of three Bright Early-type Gclaxies:NGC4472,NGC4406 & NGC4636" Publ.Astron.Soc.Japan,Letters. 46. L65-L70 (1994)
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[Publications] Matsushita,K.: "Detections of Hard X-ray Emissions from Bright Early-type Golaxies with ASCA" Astrophys.Journel,Letters. 436. L41-L45 (1994)
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[Publications] Arnaud,K.A.: "Temperature and Iron Abundance Variation of the Gas in the Perseus Cluster" Astrophys.Journal.Letters. 436. L67-L70 (1994)
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[Publications] Ohashi,T.: "Metal Distribution in Clusters of Galaxies" Proc.New Horizon of X-ray Astronomy. 1. 273-278 (1994)