1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452053
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鈴木 治彦 金沢大学, 理学部, 教授 (50004370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 實 金沢大学, 理学部, 教授 (00019473)
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Keywords | CDW / アルカリ金属 / 希釈冷凍機 / 放射光 |
Research Abstract |
1.準備;アルカリ金属は酸化しやすく、また銅等の金属や石英など、さらに多くの有機溶剤とも反応しやすく取り扱いに不便である。そこでその中を高真空に引け、Heガスに置換でき、中で色々な作業が出来る十分の広さのあるグローブ・ボックスを作製した。またこれを用いてK金属の単結晶作製を行った。 高エネルギー研究所・放射光実験施設で3He-4He希釈冷凍機を用いた極低温X線測定をK金属単結晶についておこなった。得られたデータの最低温度は約85mKであった。高温でのラウエ・スポットと最低温度でのラウエ・スポットを比較すると、或指数のスポットで高温では観測されなかったサテライトらしきものが低温で観測され、またスポット自体も低温で割れているものが観測された。これらが我々が目的としているCDWによるものか、またはまだK金属では観測されていないマルテンサイト変態によるものか、または何かデイスロケーションの様なものによるのかこれから明らかにしていく予定である。 K金属の帯磁率の温度変化をSQUIDを用いて1。8Kから300Kまで測定した。その結果高温では温度によらずにほぼ一定の値を示し、約20Kから温度変化を始め10K付近から急激な減少を示した。これがCDWの発生による電子状態にギャップが形成された可能性がある。今後の研究に期待する。 結論として;X線測定、帯磁率測定共にCDW観測の可能性を十分に示唆した結果であった。
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[Publications] H.Suzuki: "Nuclear Spin Order of Sc Metal" Physica B. 194-196. 249-250 (1994)
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[Publications] H.Suzuki: "Magnetic Properties of Ba_2Cu_<3-x>M_xO_4Cl_2(M=Ni,Zu)" Physica B. 194-196. 2275-2276 (1994)
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[Publications] T.Nakajima: "Study of the Phase Transition by SR X-ray Dittractometer by D,R." Physica B. 194-196. 145-146 (1994)
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[Publications] T.Nakajima: "Evidence for the Jahn-Teller Distortion of Cs_2NaH_0Cl_6 at 150mK" J.Low Temp.Phys.96. 47-59 (1994)
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[Publications] S.Noro: "Magnetic Properties of Ba_2Cu_3O_4Cl_2 Single crystals." Materials Science and Engineering. B25. 167-170 (1994)