1993 Fiscal Year Annual Research Report
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05452078
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
由佐 悠紀 京都大学, 理学部, 教授 (90025403)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沢 信二 京都大学, 理学部, 助手 (30243009)
須藤 靖明 京都大学, 理学部, 助教授 (40025466)
福田 洋一 京都大学, 理学部, 助教授 (30133854)
竹村 恵二 京都大学, 理学部, 助教授 (00201608)
北岡 豪一 京都大学, 理学部, 助教授 (30093230)
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| Keywords | 地熱活動 / 地熱流体 / 地下構造 / 火山岩 / 変質鉱物 / 重力 / 微小地震 / 安定同位体比 |
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| Research Abstract |
本研究は、別府-九重-阿蘇の中部九州地熱地域を研究対象域とし、地熱流体の流動過程と地下構造の関連性を解明するための研究手法を発展させることを目的としている。今年度(初年度)は、既存資料の収集・整理および現地調査を行い、一部については解析も行った。
1.地熱流体の性状:(1)別府地域に分布する蒸気・熱水・冷地下水の酸素・水素安定同位体比を整理・解析した。その結果、マグマ起源の水の寄与は明瞭には認められず、蒸気や水は天水起源であることが明かとなった。
(2)九重火山において、地熱流体の化学組成および酸素・水素安定同位体比などを調査した。マグマ起源の水を示唆する高い同位体比が検出されるなど興味深いデータが得られたが、詳細な解析は今後行う予定である。
(3)中部九州の地熱流体の化学組成を整理して、分布図の作成作業を行っている。
2.火山岩と変質鉱物:別府地域に分布する火山岩の主要化学組成を分析した。(1)火山岩は4つのグループに大別され、噴出年代の違いに対応づけられるようである。(2)地熱変質した岩石では、その帯磁率と鉄およびマグネシウム濃度の間に正の相関関系がある。
3.重力:地下構造解析の基礎資料となる重力の測定を別府地域で実施し、既存資料もコンパイルして、ブーゲー重力異常図を作成した。地熱活動域は、重力の尾根(鶴見連山)から低重力域(別府湾)へと向かう重力の斜面に発達している。
4.微小地震:別府地熱地域において、観測システムの構築を行った。これまでに、群発性の地震が検出されている。今後は、地熱構造や活動との関連性を明らかにするために、データの集積を継続する。
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