• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1993 Fiscal Year Annual Research Report

有機,無機ハイブリッドの多光子吸収と光エネルギー移動に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05452109
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

宮田 清蔵  東京農工大学, 工学部, 教授 (90015066)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 敏行  東京農工大学, 工学部, 助手 (10210923)
Keywords多光子吸収 / オプティカルリミッティング / フラーレン / C_<60>
Research Abstract

アップコンバージョンは波長の短波長化の手段として、注目されている。これらの材料には従来無機材料が用いられてきたが、有機材料は無機材料と比較してその吸光係数が10^4から10^8倍あることから、これを増感剤として用いることにより高効率なアップコンバージョンができると考えられる。しかしながらホスト材料として有望なフラーレンやジアセチレン類の多光子吸収は未だ明らかになっていない。そこで本研究では多光子吸収測定装置を作製し、それを用いて無機・有機材料間のエネルギー移動について検討した。
試料としてはまずフラーレンを用い、そのオプティカルリミッティング特性を測定した。オプティカルリミッティングとは入射光強度が高くなるにつれて試料の吸光度が大きくなる現象である。材料が高効率なオプティカルリミッティング特性を示すためには、大きな励起状態吸収と長い3重項励起状態寿命が要求される。C_<60>は効率の良いリミティング特性を示すが、C_<60>をN,Nジエチルアニリンに溶解させると、電荷移動錯体を形成するために基底状態での吸収が大きくなり、リミティング特性は現れなくなった。またC_<60>をアニオン化するとリミティング特性は発現するものの、その透過率の変化はC_<60>に比較して若干小さくなった。次年度はこれらの現象を理論的に解明するために励起状態寿命や、遷移吸収強度の測定を行う。そしてエネルギー移動の光物理プロセスを化学構造と関連させて明らかにする。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 宮田清蔵: "炭素材料〜C_<60>からダイヤモンドまで" 高分子学会予稿集. 42. 3608-3608 (1993)

  • [Publications] 元部丈晴: "フラーレンの生成と光リミッティング効果" 高分子学会予稿集. 42. 3618-3620 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi