1993 Fiscal Year Annual Research Report
6軸制御マシニングセンタによる3次元ヘール加工の研究
Project/Area Number |
05452134
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
竹内 芳美 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (50107546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 眞 (株)牧野フライス製作所, R&Dセンター・取締役, センター長
浅川 直紀 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (50231874)
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Keywords | 6軸制御 / マシニングセンタ / 非回転工具 / ヘール加工 / 溝加工 / 平滑加工 |
Research Abstract |
回転工具を用いるフライス系の加工では、工具が回転対称な形状であるために隅を角張った形状に加工することができない。回転工具を利用する限り、それに起因する制約をうけざるをえない。そこで、回転工具に代わって非回転工具を使用する新しい加工法(3次元ヘール加工とよぶ)を考え、その制御法を研究開発しようとすることが本研究の目的である。このとき、工具が工作物に対して任意の位置と姿勢をとることが必要で、そのために工作機械は並進3軸と回転3軸の合わせて6軸制御のできる構造をもたなければならない。従来の5軸制御マシニングセンタの主軸に回転割出しの機能を付加した6軸制御のマシニングセンタを試作するとともに、CAD/CAMシステムのソリッドモデルを利用して、干渉を回避した工具経路を生成し、NCデータを作り出す汎用ソフトウェアを研究する。 3次元ヘール加工の特徴を考え、回転工具にない加工の利点を活かすための加工形態を検討し、特徴的な加工として(1)異形状断面をもつ溝加工、(2)曲面のヘール仕上げ、(3)丸みの無い角部、(4)キャラクタ・ラインの高精度仕上げ、などを考えた。本年度は(1)と(2)の加工を実行するための非回転工具を製作し、工具経路を生成するための制御ソフトウェアを研究した。さらに、生成された工具経路からデータ変換を行い、NCデータの生成法を研究した。NCデータは6軸制御マシニングセンタに伝送し、切削加工実験を行った。その結果、期待されたような結果が得られ、実用化への基礎を確立した。
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Research Products
(2 results)