1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452144
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
沖野 教郎 京都大学, 工学部, 教授 (30001093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕 京都大学, 工学部, 助教授 (70115963)
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Keywords | CAD / 自己組織化 / モデロン |
Research Abstract |
設計は与えられた要求仕様に対応して、基本構造設計から始まり部品設計までトップダウンに進められるのが普通であるが、本研究では逆に部品集合に要求仕様を投入し、関係する部品の自己組織化によってボトムアップに設計を行う。本年度は次の各項目を研究した。 (1)自己組織化モデリング要素モデロンの準備:自己組織化の要件は各要素が設計仕様に反応して自発的に行動を起こし、他の要素と協調的に対話し、自律的に自己を決定する機能である。そのような要素をモデロンと呼んでいるが、モデロンの簡単な具体例として、軸、軸受、歯車、モータ、カップリング、ワイヤ、ブレーキ、ドラムの各々について上記機能を持たせることを試みた。これらを昨年度試作したテストベンチ上に置き、ウインチの仕様を与えて、一応原理的にボトムアップCADのプロセスに沿って動作することを確かめた。 (2)モデロンの表示用ソフトウエアの開発:設計がボトムアップであっても、その状態を人間の設計器がチェックする必要があるので、モニターを過去に作成したTIPS-1と呼ぶ3次元ソリッドモデラ-を改良してモデロン用に作成した。 次年度は本格的マルチタスク並列処理システムに再構成して、自己組織化によるボトムアップCADシステムを完成する。
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