1993 Fiscal Year Annual Research Report
正規モードで動作するヘリカル・アンテナに関する研究
Project/Area Number |
05452207
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
関口 利男 武蔵工業大学, 工学部・電子通信工学科, 教授 (30016224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安倍 寛 武蔵工業大学, 工学部・電子通信工学科, 助教授 (20061541)
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Keywords | アンテナ / ループ・アンテナ / ヘリカル・アンテナ / 磁流 / 垂直モード励振 |
Research Abstract |
直径が10分の1波長以下のヘリックスを垂直モードで励振したヘリカルアンテナは磁流アンテナとして動作特性を持ち、導体近傍で効率良く動作し、従って薄型・低姿勢で、かつ一点給電の縦続的に励振可能なアンナテ系を構成することで出来、携帯電話用小形アンテナへの適用が期待される。 この研究は上記アンテナ系を設計する場合に必要なヘリックス上で電流分布をImproved Circuit Theoryを用いて解析し、直径及びピッチ等に対する電流分布を求めるとともに、実測によってこれらの結果を確かめ、その特性を明らかにすることができた。特に同相励振の縦続的アレーアンテナ系を構成するための反転(逆転)巻部の位置を明らかにするこど出来た。 ヘリックスの構成形状として三角形及び四角形についても円形と同様それらの電流分布特性を明らかにし、またこれらのアンテナ系を携帯電話機等の本体に埋め込むことによって更に小形・低姿勢化されす。この目的のため円形・三角形及び四角形のヘリカルアンテナをそれぞれに対応する構内に埋め込んだ場合の電流分布及び入力インピーダンスを主に実験的に求め、アンテナ系の構成素子の形状に対する位相定数を求めた。何れの場合も埋め込むことによって位相定数は大きくなり(波長は短く)これらの結果を定量的に明らかにした。最も有効と思われる三角形の場合、三角形の頂点を埋め込み、一辺を基板と平行にした場合、その位相定数は基板上に置いた場合よりも約15%大きくなり、アレー構成とする場合若干有利になることが分かった。 入力インピーダンスの抵抗分はかなり小さく、また周波数帯域幅も必ずしも十分ではなく、実用化に対しては一層の改善が必要であり、現在実験的に検討を進めている。
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