1994 Fiscal Year Annual Research Report
建物外部空間における熱および水蒸気の乱流測定に基づく伝達特性の把握
Project/Area Number |
05452261
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 泰人 京都大学, 工学部, 教授 (60025963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 久司 京都大学, 工学部, 助手 (80115922)
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Keywords | 乱流測定 / 顕熱流 / 潜熱流 / ボウエン比 / 建物近傍 / 等流束層 |
Research Abstract |
昨年度の引き続いて、(1)建物近傍の、特に屋上において、大気を介しての熱流束がどのような状態にあるか。(2)地表面から上空、数十メートルから数百メートルの、いわゆる接地境界層は等流束層であるとされているが、建物の屋上での熱流束はどのようになっているか。(3)顕熱流と潜熱流は、どのような割合になっているか。を知る目的で測定を行った。昨年度は冬季の測定であったが、今年度は夏季および秋季に測定を行った。それにより、昨年度より一般的な結果が得られた。 測定方法および解析方法は昨年度とほぼ同様であるが、乱流の組み合わせ計算に用いる変動気温には、微細線のT熱電対を用いる昨年の方法が、ノイズを拾いやすくて解析の信頼性に欠けるため、超音波風速計で測られる風速の値を用いた。 得られた成果は次のとおりである。1)建物屋上6.0mまでの空間では、熱流に高さによる違いが存在する。高さ1.8mでは屋上表面の影響が強く、高さが増すほど、その傾向は薄れ、高さ6.0mでは上空を吹く気流の影響のほうが支配的で、個々の建物の形状の影響は薄れる。2)熱流束の季節差は、経時変化に顕著に現れる。風速が大きい夏季には、午前中から高さ6.0mで大きな値となるが、秋季には風速は小さく、高さ6.0mでの熱輸送は夏季の熱輸送ほど活発ではない。3)ボウエン比は高さによって値が異なり、季節差は見られない。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 中村泰人: "渦相関法による建物屋上での乱流フラックスの測定" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 34. 25-28 (1994)
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[Publications] 平岡久司: "都市キャノピ-乱流のモデリングに関する考察" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 34. 245-248 (1994)
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[Publications] 中村泰人: "渦相関法による建物屋上での乱流フラックスの測定" 日本建築学会学術講演梗概集D. 1469-1470 (1994)
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[Publications] 中村泰人: "渦相関法による建物屋上での乱流フラックスの測定" 空気調和衛生工学会近畿支部学術研究発表会論文集. 129-132 (1995)