1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05452313
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
矢尾 哲也 広島大学, 工学部, 教授 (20029284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 充 広島大学, 工学部, 助教授 (40195293)
藤久保 昌彦 広島大学, 工学部, 助教授 (30156848)
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Keywords | 海洋構造物 / 凹損 / 亀裂 / 余剰耐力 / 円筒部材 / 理想化構造要素法 |
Research Abstract |
本年度は、座屈と降伏の影響を考慮して3次元海洋構造物の崩壊強度解析が可能となるようにするために、まず、これまでに開発されている損傷円筒部材に対するいくつかの理想化構造要素の改良を行った。具体的には、 A)従来、凹損および曲げ損傷を有する円筒部材が軸圧縮荷重のもとにある場合について、理想化構造要素が開発されていた。これに対して、以下の改良を行った。 (1)従来のモデルは、凹損部には一様な軸圧縮力のみが作用している場合のモデル化であったが、凹損部に一様な引張荷重が作用する場合についても、凹損の回復を考慮したモデル化を行った。 (2)従来のモデルでは、外力としての曲げは凹損底部に平行な軸回りの曲げに限定されていた。これを、任意軸まわりの曲げを受ける場合が解析可能となるように、一般化した。 (3)凹損部が軸引張を受ける場合、凹損に起因して生じる部材の軸剛性の低下を、適切に評価できるモデル化を行った。 B)従来、亀裂損傷を有する円筒部材が軸力と曲げを受ける場合に対して、理想化構造要素が開発されていた。これに対して、以下の改良を行った。 (1)従来のモデルでは、適用範囲の軸力の大きさに制限があった。これを、任意の大きさの軸力の場合に適用可能なように改良した。 (2)従来のモデルでは、曲げの中立軸は亀裂先端を結ぶ線に平行な場合を対象としている。これを、中立軸が任意の傾きを有する場合に拡張した。 なお、本年度行う予定であった損傷を有する円筒部材の崩壊試験、および局部座屈発生条件の精密化は、実施できなかった。これらについては、次年度以降に実施する予定である。
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