1994 Fiscal Year Annual Research Report
医・看護教育用知的CAIのための定性的患者モデルの開発
Project/Area Number |
05452347
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
谷地 忠義 東海大学, 工学部, 教授 (20055883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 秀明 東海大学, 医療技術短期大学, 教授 (90096264)
奥田 富蔵 東海大学, 教育研究所, 講師 (60246147)
河村 勝久 東海大学, 教育研究所, 助教授 (70119668)
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Keywords | 知的CAI / ITS / 定性推論 / 体液平衡 / 医学教育 |
Research Abstract |
本研究は、知的CAIシステムの構成要素となる定性的患者モデルのプロトタイプを開発し、その機能および性能を評価することを目的とする。そして、それは臨床データの整理分析、定性的モデルの構築、モデルの機能および性能の評価の3つの段階を経てなされる。 本年度は、次のサブテーマについて研究した。 (1)体液平衡の1次定性的モデルの作成 変量間の因果関係を平衡方程式より解析、その結果に基づき、1次の定性的モデルを構成した。また、モデルの挙動を調査し、定性的患者モデルを構成する上での問題点を検討した。その結果、1次モデルの生成する状態数は非常に多く、医学的に意味のないものも多く含まれた。その理由は、変量の数が多いこと、また、変量の変化速度が一様でないことによることが分かった。その対策としては、影響の大きい変量に限る、大局的制約条件を利用するなどの方法を検討する必要がある。 (2)体液制御系の定量的モデルの解析 目的とする定性的患者モデルと同等の定量的モデルについて、変量の数、制約条件、挙動の概要を調査する目的で、コンピュータシミュレーションにより解析した。その結果、生体が順応などの構造変化を伴わないと仮定すれば、モデルは現象をよく再現することが分かった。
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Research Products
(2 results)