1993 Fiscal Year Annual Research Report
固定化mRNAを用いた特定タンパク質生産を目的としたバイオリアクターに関する研究
Project/Area Number |
05453110
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
碇山 義人 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (10202847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畠 英理 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (00225484)
相澤 益男 東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (00016742)
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Keywords | 固定化mRNA / タンパク質生産 / 生体外タンパク質合成 / プロテインA / バイオリアクター |
Research Abstract |
本研究では、本来不安定なmRNAが固定化により安定化されること、固定化状態においても翻訳反応が進行し、タンパク質が合成されることを明らかにして、固定化mRNAを用いて特定タンパク質の連続生産が行えるバイオリアクターシステムを構築することを目的としている。 本年度はまず、プロテインAのmRNAの3'末端にpoly(A)を付加し、poly(A)-poly(T)ハイブリッド法によって固相担体に固定化し、各種ヌクレアーゼに対する安定性、翻訳活性について検討した。 mRNAをラジオアイソトープで標識し、ラテックス粒子に固定化して各種ヌクレアーゼに対する安定性を調べた。その結果、mRNAは固定化により、3'-エンドクレアーゼ、5'-エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、それぞれに対して著しく安定化されていることが明らかになった。 また、酵母の無細胞系を用いてバッチ方式で固定化プロテインAmRNAの翻訳を行った。その結果、生成したタンパク質がプロテインAであることを電気泳動等により明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Ikariyama et al.: "Stimulation of Acid Phosphatase Induction in Saccharomyces cerevisiae by Electrochemical Modulation of Effector Concentration" Biotech.and Bioeng.42. 836 (1993)
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[Publications] Y.Ikariyama et al.: "Biomonitoring of Benzene-related Pollutants in Environment by Luciferase Gene-Fused TOL Plasmid-bearing microorganism" J.Biolum.Chemilum.8. 88 (1993)