1993 Fiscal Year Annual Research Report
光化学ホールバーニングを利用した超高密度光メモリーガラスの開発
Project/Area Number |
05453125
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平尾 一之 京都大学, 工学部, 助教授 (90127126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 勝久 京都大学, 工学部, 助手 (80188292)
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Keywords | 光化学 / ホールバーニング / 均一線幅 / ホウ酸塩ガラス / 光メモリー / ガラス / アルカリイオン / 蛍光スペクトル |
Research Abstract |
平成5年度は、光化学ホールバーニングを生じるガラスの組成とホールの線幅の関係について詳しく調べた。 (1)均一線幅はガラスマトリックス組成の影響を大きく受けた。蛍光スペクトルの均一線幅は、アルカリホウ酸塩ガラスでは、アルカリの種類がK→Na→Liになるにつれて、線幅は狭くなり、ガラスマトリックスの結合力を増加させることが、均一線幅を狭くするのに役に立つことが分かった。 (2)ガラスマトリックスにAl^<3+>イオンを導入したところ、均一線幅は1cm^<-1>を下回る大幅な低下となった。これは、アルカリホウ酸塩ガラスでは、Sm^<2+>イオンは非架橋酸素の回りにいるが、Al^<3+>イオンを導入することにより、非架橋酸素が消失し、Sm^<2+>イオンのまわりが強化されたためだと考えられる。 なお、これまでの均一線幅の最小値は4cm^<-1>であったので、1cm^<-1>以下の均一線幅を実現したのは世界で初めてである。このため、現在の光メモリーの100倍の容量をもつ材料となることができた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 平尾一之: "新しい無機系PHB材料の開発" 機能材料. 13. 12-18 (1993)
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[Publications] 平尾一之: "Room Temperature Persistent Hole Burning of Sm^<2+> in oxide Glasses" Opt.Letters. 18. 1586-1587 (1993)
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[Publications] 平尾一之: "Room Temperature Persistent Hole Burning of Sm^<2+> in Fluorohafnate Glasses" Journal of Luminescence. 55. 217-219 (1993)