1994 Fiscal Year Annual Research Report
高圧を利用する縮合系高分子の合成と秩序構造形成に関する研究
Project/Area Number |
05453142
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Research Institution | TOKYO Institute of Technoloqy |
Principal Investigator |
今井 淑夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (50016557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥居 徳昌 東京工業大学, 工学部, 教授 (20111651)
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Keywords | 高圧重縮合 / 塩モノマー法 / ポリイミド合成 / 溶融液晶性ポリイミド |
Research Abstract |
まず、ビフェニルテトラカルボン酸と脂肪族ジアミンの塩モノマーを、ピストンシリンダー式高圧装置を使用して2200気圧、320℃で加熱して、高圧重縮合(脱水を伴う)を行った結果、容易に高分子量で高結晶性の半芳香族ポリイミドが得られることを明らかにした。つぎに、テルフェニルテトラカルボン酸ジエチルと脂肪族ジアミンの塩モノマーを同様にして2200気圧、250℃で高圧重縮合させることにより(水とエタノールの脱離を伴う)、容易に高分子量で高結晶性の半芳香族ポリイミドが生成することを見出した。これらの2種のポリイミドの融点はメチレン基の数に応じて上下する偶奇効果を示し、またガラス転移点はメチレン基の数とともに単調に低下すること、さらにこのテルフェニルテトラカルボン酸系ポリイミドが溶融液晶性を示すことを見出した。これはイミド骨格のみからなるポリマーで溶融液晶性が見つかった初めての例である。
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