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1994 Fiscal Year Annual Research Report

新規花成誘導物質の開発と作用機構の解明

Research Project

Project/Area Number 05453166
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

岩村 俶  京都大学, 農学部, 教授 (30026570)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三芳 秀人  京都大学, 農学部, 助教授 (20190829)
Keywords花成誘導 / アスパラガス / シトクロームP-450 / アモノオキシム / カ-バメート
Research Abstract

本年度は、アスパラガス芽生えに対し花成誘導活性の高いアミノオキシムおよびメチレンジオキシ化合物を新規合成し、すでに開発している花成誘導化合物とともにそれらのミクロゾームシトクロームP-450との相互作用を調べ、作用点がP-450酵素である可能性を探ることにあった.その概要は以下の通りである.
(1)高花成誘導活性をもつアミノオキシム誘導体およびメチレンジオキシ誘導体の合成.
花成誘導物質の作用点がP-450あることを検証するためには、構造系列の異なる複数の活性物質を開発し、それらが共通してP-450と相互作用することを調べる必要がある.そこで先ずアミノオキシム誘導体を合成しそこに一定の花成誘導活性をみいだし、さらに構造展開を行って高活性化合物を得た.一方、P-450と相互作用し反応することが期待されるメチレンジオキシ基を有するカーバーント誘導体を合成し、その中に高い花成誘導活性を示すものを見出した.
(2)ミクロゾームP-450との相互作用およびその機構
上記の化合物はミクロゾームt-桂皮酸4-ヒドロキシラーゼをほとんど阻害しなかったので、その作用点は本酵素でないことが明らかになった.そこで、ミクロゾームの他のP-450との相互作用を分光学的に調べたところ、いずれの化合物ともタイプIスペクトルを与え、さらにNADPH存在下ではタイプIIIスペクトルを与えた.また、同様の結果が、すでに開発した構造系列の異なる2種の化合物についても得られた.これより、花成誘導化合物は、いずれもシトクロームP-450と相互作用し、しかもその結果として反応性の中間体を生成し、P-450と化学結合するものであることがわかり、花成誘導物質の作用点がP-450であることが強く示唆された.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Naoko Wada: "Flower induction by polyamines and related compounds in seedlings of morning glory(Pharbitis nil cv.Kidachi)" Plant and Cell Physiology. 35. 469-472 (1994)

  • [Publications] Masashi Kusukawa: "N-Phenyl-N′-alkoxyformamidines and alkanamidines as potent flower-inducing compounds in Asparagus seedlings and their effects on microsomal t-cinnamic acid 4-hydroxylase" Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry. 58. 2220-2223 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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