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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ヤマトアザミテントウとアザミ属食草の地理変異

Research Project

Project/Area Number 05454008
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

中村 浩二  金沢大学, 理学部, 助教授 (70111755)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 綿野 泰行  金沢大学, 自然科学研究科, 助手 (70192820)
横山 俊一  福井大学, 教育学部, 助手 (40115308)
清水 建美  金沢大学, 理学部, 教授 (90021203)
Keywordsアザミ属 / オオニジュウヤホシテントウ群 / 地理変異 / 種分化 / 共進化 / 植物-昆虫関係 / 植物分類学 / 昆虫生態学
Research Abstract

1.石川,福井,京都,富山の各県においてアザミ属植物を採取し,形態,染色体数を検討した.この結果,これまでカガノアザミと同定されていた種には2倍体と4倍体の集団があることがわかった.前者は,福井県嶺北以東に分布し,ヤマトアザミテントウの食草としては不適である.これに対して,後者は福井県嶺南から京都府北桑田郡にかけて分布し,ヤマトアザミテントウの食草として利用される.ホッコクアザミは従来ハクサンアザミの1変種とされていたが,再検討の結果,独立種とみなすべきとの結論に達した.
2.京都,滋賀,福井,石川,富山の各府県の10地点(湯涌,犀川ダム)から採集したヤマトアザミテントウ(Epilachnaniponica Lewis)の遺伝的変異を,薄層水平アクリルアミドゲル法によりアロザイム解析し,同様の方法で分析した京都府,滋賀県,福井県,富山県の8地点の集団とともに検討した.その結果から(1)使用した16酵素のうち10酵素12遺伝子座を用いて,集団間の遺伝的距離を計算し系統樹を作成し,(2)10集団が,東と西の集団群とその中間の2集団に分かれていることが判明した.
3.石川県を中心とする北陸,中部地方各地からキク科アザミ族の8属44種の頭花を採取し,室内で頭花を食害する昆虫類を羽化させた.これまでにミバエ4種,ゾウムシ(少なくとも)2種を確認した.アザミの系統関係,開花のフェノロジーと頭花を利用する昆虫相の関係を検討した結果から,(1)アザミ属アザミ節は,全般に昆虫相が豊富であるが,同属の他節や他属には昆虫相が貧弱であること,(2)アザミ節の種にもよく利用される種とそうでないものがあること,(3)ノアザミ(晩春から初夏に咲く.それ以外のアザミは秋に咲く)には他のアザミにはつかないゾウムシが見られることが明らかになった.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 中村浩二: "インドネシアのマダラテントウ類の生活史と個体群動態" 生物科学(受理済). 46. (1994)

  • [Publications] 中村浩二: "(動物たちの地球110号)植食性動物と植物の自己防衛" 朝日新聞社, 4 (52-55) (1993)

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Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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