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1993 Fiscal Year Annual Research Report

アブラナ科 自家不和合性の優劣性の発現に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05454038
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

日向 康吉  東北大学, 農学部, 教授 (00005589)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 正夫  東北大学, 農学部, 助手 (90240522)
Keywords自家不和合性 / アブラナ科 / 優性 / 劣性 / 共優性 / 花粉 / 柱頭 / S遺伝子
Research Abstract

本研究ではトルコおよび日本のBrassica campestrisから得た26のS遺伝子間の優性・劣性の関係を調査した。材料系統間のF_1を育成し、両親系統との交配を行って、花粉管の柱頭への侵入・不侵入から優劣性を判定した。
花粉の側における優劣性を検討すると、S遺伝子は3つのグループに分類出来た。S^<22>、S^<29>、S^<31>、S^<41>、S^<44>の5S遺伝子は、他のすべてのS遺伝子に対して劣性を示しRグループとした。相互に共優性でかつRグループに対して優性のものをCDグループとした。これには14S遺伝子が含まれた。残りの7S遺伝子は相互に共優性であったり、優劣性を示したりし、Rグループに対しては一般に優性であった。これをDグループとした。さらに、F_1の花粉をどちらの親に交配しても花粉管の侵入が見られ、優劣性が決められないものもあった。このような現象はRグループに属するS遺伝子に多く見られた。
柱頭側の優劣性の表現によっても、材料S遺伝子は花粉同様3つのグループに分類できた。CDグループのものは16S遺伝子あり、Dグループのものは9S遺伝子で、Rグループのものは1S遺伝子であった。RグループとされたS^<22>はCDグループとそれ程大きな違いはなく、見方によってはCDグループに含められるかもしれない。いずれにせよ、花粉のような明瞭な優劣性を示すS遺伝子は比較的少なく、共優性になるものが多かった。
花粉でRグループやCDグループに分類されたS遺伝子は、柱頭でCDグループに分類されることが多かったが、必ずしもそうとは限らず、花粉での優劣性と柱頭での優劣性には違った要因が関与しているものと思われた。
研究は順調に進行していると判断している。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 畠山勝徳: "Brassica campestrisのSホモ遺伝子系統の優劣性に関する研究" 育種学雑誌 別冊2. 43. 307 (1993)

  • [Publications] K.HATAKEYAMA: "Dominance relationships between S-alleles of Brassica campestris L." XV International Botanical Congress Abstracts. 448 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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