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1994 Fiscal Year Annual Research Report

組織・細胞培養系を利用したカキの品種改良に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05454054
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

杉浦 明  京都大学, 農学部, 教授 (00026379)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 美穂子  近畿大学, 生物理工学部, 助手 (40258059)
米森 敬三  京都大学, 農学部, 助教授 (10111949)
Keywordsソマクローン変異 / アイソザイム / 体細胞雑種 / 非還元花粉 / 3倍体胚 / 完全甘ガキ / 染色体数
Research Abstract

昨年度、カキカルスにγ線照射やPFP処理を行って再生させた植物体についてソマクローン変異の有無、細胞融合からの植物体再生、及び非還元花粉の交配による3倍性植物体の作出について実験を行った。結果の概要は以下のとおりである。
(1)γ線及びPFP処理によって生長阻害がもたらされた‘次郎'カルスから再生した植物体についてアイソザイム(MDH,GPI及びMDH)分析を行ったところ、いずれの酵素についても、無処理固体との間にアイソザイム変異がみられず、また、形態的変異もみられなかった。
(2)完全甘ガキ数品種についてプロトプラストを電気的に融合させ、得られたカルスから植物体を再生させた。そのうち‘次郎'と‘駿河'を融合させたカルス22系統から再生に成功した9系統についてRAPD分析を行ったところ、いずれも両品種の体細胞雑種であることが確認され、同種の細胞が融合して生じた個体はなかった。また、根端の染色体数を調べた結果すべて180であり、親品種の倍数の12倍体になっていた。
(3)脱渋性に関して劣性ホモである完全甘ガキの品種改良の一手法として、非還元花粉の交配による3倍性胚(9倍体)の獲得を試みた。‘晩御所'の膨潤花粉についてサイズ分布を調べたところ約2%の割合で巨大花粉がみられた。そこで、非還元であるとみられる巨大花粉をナイロンメッシュで分別して‘富有'に人工交配し、未熟胚を取り出して胚培養を行った。得られた22個体の幼植物の根端細胞について染色体数を計測したところいずれも135の9倍体であることが確かめられた。したがって、この手法は完全甘ガキの有力な育種法になるものと考えられた。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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