1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454063
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
鈴木 幸一 岩手大学, 農学部, 助教授 (20003791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 和之 岩手大学, 農学部, 教授 (70148089)
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Keywords | 前幼虫 / 休眠制御 / 抑制因子 / 成熟因子 / ホルモン構造 / 天蚕 |
Research Abstract |
1994年の研究成果は以下のようにまとめられる。 1.休眠を維持するように作用する抑制因子(RF)は中胸に存在しイミダゾール化合物(KK-42)によって消去されるが、長期の低温処理によっても同様に分泌停止されることが明らかになった。このことは、中胸にはイミダゾール化合物の作用部位があり、しかも低温受容器も存在することが明らかになた。 2.成熟因子(MF)は、免疫組織化学的研究によって羽化ホルモンでないことが判明した。また、休眠中の前幼虫の消化管上皮組織にはペプチド様ホルモンが存在することを明らかにした。 3.MFの生物検定法を確定し、さらに部分精製に成功したのみならず、5齢血液中にもMF活性が存在することを明らかにした。 4.RFとMFは、これまで発見されている昆虫のFXPRLamideペプチド群に属さない新しい昆虫ホルモンであることを示唆した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Suzuki,K.,Kumagai,T.Naya,S.and Kuwano,E.: "Effect of chilling on diapause termination of pharate first-instar larvae in the wild silkmoth,Antheraea yamamai" Int.J.Wild Silkmoth & Silk. 1. 60-64 (1994)
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[Publications] Naya,S.,Suzuki,K.,Fugo,H.and Sehnal,F.: "Eclosion hormone-like immunoreactivity in the nervous system of Bombyx mori (lepidoptera:Bombycidae) and Anthearea yamamai---" Eur.J.Entomol.91. 189-196 (1994)
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[Publications] Naya,S.,Sagisaka,A.and Suzuki,K.: "Identification of a maturation factor inducing post-diapause development in pharate first-instar larvae of the wild silkmoth," Int.J.Wild Silkmoth & Silk. 1. 195-200 (1994)
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[Publications] 鈴木幸一,桑野栄一: "イミダゾール系化合物による昆虫の休眠制御" 化学と生物. 32. 221-228 (1994)