1993 Fiscal Year Annual Research Report
農村整備における田園都市形成のための地域資源の利用調整に関する研究
Project/Area Number |
05454101
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
荻野 芳彦 大阪府立大学, 農学部, 教授 (60032992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村島 和男 , 講師 (90081562)
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Keywords | 農業農村整備 / 田園都市形成 / 農業生産の安定・維持 / ビオトープ / 水質汚濁 / CADシステム / 画像処理システム / 大区画水田 |
Research Abstract |
農業農村整備を田園都市形成として実現するため、兵庫県篠山町、豊岡市、ならびに滋賀県安曇川町を調査地区に選定して、景観の保全と都市機能の形成を目的に、基本的な整備計画手法を画像処理解析、CADシステムを導入して基礎的分析とシステム解析を行った。また、圃場整備手法を用いた土地・水資源の利用調整の方法についても検討を試みた。 主な検討項目は次の通りである。 1.農業生産の安定・維持(大区画化、大規模経営の実現) 2.水田・山地の田園風景の構成・保全 3.自然動植物の生息空間の形成、用水路のビオトープ 4.水質汚濁原因の除去 兵庫県では、丹波田園都市形成機能調査事業を実施しているが、この地域は都市計画設定が成されていず、その整備計画手法も十分に開発されていない。現在、基本的な構想を作成して集落単位で土地・農地の利用調整計画の作成を検討している。特に、大区画水田のための圃場整備により、非農地の創設、土地利用計画の作成を中心に、画像処理技術の実用化を試みているところである。また、兵庫県、関係市町村におけるそれぞれの農業振興計画、産業振興計画、都市計画等との関係の調整をはかり、計画手法の応用的研究を進めている。 なお、CADシステムを利用する方法は期待できる。また、圃場整備手法による土地利用計画のコンピュータシステムの導入は期待できる。しかし、現在保有しているが画像システムは容量不足、機能不足で、その実用化について検討を試みているところである。
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[Publications] 荻野芳彦、村島和男: "乾燥・半乾燥地域における塩類化、湛水化問題とその対策(I)" 平成5年度農業土木学会大会講演要旨集. 106-107 (1993)
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[Publications] 荻野芳彦、村島和男 他1: "大区画・汎用化水田のための排水整備計画(iv)" 平成5年度農業土木学会大会講演要旨集. 110-111 (1993)
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[Publications] 荻野芳彦、村島和男 他1: "大区画圃場整備事業における排水設計の実際" 第50回農業土木学会京都支部研究発表講演要旨集. 80-81 (1993)
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[Publications] 荻野芳彦、村島和男 他1: "現地圃場における調査観測計画について" 第50回農業土木学会京都支部研究発表講演要旨集. 82-83 (1993)
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[Publications] Murashima,K.,OGINO,Y.: "Evaluation of Subsurface Drainage System for Excess Rainfall" 大阪府立大学紀要 農学・生物学. 46,(印刷中). (1994)