1993 Fiscal Year Annual Research Report
プロテインキナーゼCの高等植物における存在様式の解明
Project/Area Number |
05454131
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
南森 隆司 神戸大学, 農学部, 助教授 (00180555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 泰夫 神戸大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (00156746)
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Keywords | プロテインキナーゼC / 植物プロテインキナーゼC / 植物プロテインキナーゼ / 情報伝達 / 植物情報伝達 |
Research Abstract |
高等植物、コマツナ(Brassica campestlis L.)抽出液中より、イオン交換クロマトグラフィー、ハイドロキシアパタイトカラムクロマトグラフィー、疎水カラムクロマトグフィー法などにより植物起源のプロテインキナーゼC(PKC)を精製した。本酵素は、カルシウム存在下、ジアシルグリセロールで活性化された。また、ホルボールエステルでも明らかな活性化が認められた。本酵素は、ラット抗プロテインキナーゼC(γPKC)抗体と免疫交叉反応し、推定分子量は約75kDであった。我々は、平成5年度の研究において、高等植物においては、世界で初めて、PKCの存在を明らかにした。高等植物ではカルシウムのみに依存する、いわゆるカルシウム依存性キナーゼが主に存在し、今までその影に隠れて植物由来のPKCが分離されていなかった、と考えられる。本年度の研究成果に基ずいて、次年度は、本酵素の詳細な酵素化学的諸性質並びに植物各組織での局在性、さらに、本酵素の植物生理化学的役割の検討を行なう予定である。
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