1994 Fiscal Year Annual Research Report
分化および未分化組織におけるヒトホメオボックス蛋白の発現に関する分子病理学的研究
Project/Area Number |
05454176
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Research Institution | Tokai University School of Medicine |
Principal Investigator |
守内 哲也 東海大学, 医学部, 助教授 (20174394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 泰史 東海大学, 医学部, 講師 (30207188)
吉村 眞一 東海大学, 医学部, 講師 (30230808)
堤 寛 東海大学, 医学部, 助教授 (80138643)
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Keywords | ホメオボックス蛋白 / ホメオボックス遺伝子 / 免疫組織化学 / 細胞接着 / インテグリン / フィブロネクチン |
Research Abstract |
1.抗体によるホメオボックス蛋白の発現の検索。 HOXD4の末端側のアミノ酸配列に対する抗体を用いて、マウス胚におけるHOX4D蛋白の発現を調べた。抗HOXD4抗体の特異性は、13日齢マウスのホモジネートを用いてイムノブロットで確認した。11日,13日,15日,17日令のマウス胎児のパラフィン包埋標本を作成し、矢状面と横断面のパラフィン切片を抗HOXD4抗体で免疫染色を行なった。[結果](1)皮膚:上1/3の層が染り、下3/4の層は増殖細胞の抗原マーカーであるPCNA陽性であった。特に注目されたのは、抗PCNA抗体では手足の水かき部分が染まらないのに対して、抗HOXD4抗体ではよく染った。(2)軟骨:骨化部に近接した軟骨細胞が染色された。一方、抗PCNA抗体ではその外側の増殖している未熟軟骨細胞が主に染色された。(3)腎臓:腎臓の髄質特に集合管が染色された。 2.培養細胞へのHOXD3(旧名 HOX4A)遺伝子の導入による生物学的変化とその解析。 赤芽球系白血病細胞HEL細胞に動物細胞発現ベクターに組込んだHOXD3遺伝子を導入して過剰発現させた。センストランスフェクタントのE1とE6のクローンはHOXD3 mRNAを7-10倍も過剰発現していていた。一方、アンチセンストランスフェクタントのHOXD3の発現レベルは全て親株HEL細胞とほとんど同じ低レベルであった。このうちC1とC2のクローンをコントロールとして実験に用いた。[結果]E1とE6クローンでは細胞-細胞および細胞-細胞外外基質の接着性が著しく高まった。HOXD3の過剰発現は HEL細胞の増殖速度には影響を及ぼさなかった。RNAブロット解析ではインテグリンβ3のmRNA量が増加していた。FACS解析では、ヒト血小板インテグリンαIIbβ3(GPIIb-IIIa)複合体(フィブロネクチン・レセプター)がE1とE6クローンで高発現していることが証明された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Hoshina,Y.: "Molecular analysis of abnormal satellite I DNA from a BUF/Mna rat thymoma." Autoimmunity. 14(4). 291-297 (1993)
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[Publications] Suemizu,H.: "Decreased expression of liver glutathione peroxidase in Long-Evans cinnamon mutant rats predisposed of hepatitis and hepatoma." Hepatology. 19(3). 694-700 (1994)
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[Publications] Yoshimura,S.: "The human plasma glutathione peroxidase-encoding gene:organization,sequence and localization to chromosome 5q32." Gene. 145. 293-297 (1994)
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[Publications] Saito,G.: "Suppression of plasma glutathione peroxidase activity by ifosfamide." Asia Oceania J.Obst.Gynecol.20(4). 441-447 (1994)
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[Publications] Arimori,K.: "Nucleotide sequence of a human genomic DNA fragment containing PCNA pseudogen ans its localization on chromosome 4." Tokai J.Exp.Clin.Med.19. 1-6 (1994)
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[Publications] Taniguchi,Y.: "Overexpression of the HOX4A(HOXD3) homeobox gene in human erythroleukemia HEL cells results in altered adhesive properties." Blood,in press.
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[Publications] 守内哲也: "分子病理学(杉山武敏編):疾病DNAの登録と管理pp23〜26" 文光堂, 589 (1993)
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[Publications] 守内哲也: "分子病態学(一瀬日帝、鈴木宏治編):細胞の増殖と分化.印刷中" 中外医学社,