1993 Fiscal Year Annual Research Report
一般環境カドミウム暴露者の尿中カルシウム、リン排泄に関する研究
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05454216
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
能川 浩二 千葉大学, 医学部, 教授 (40019584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 悦子 千葉大学, 医学部, 講師 (80097427)
城戸 照彦 千葉大学, 医学部, 助教授 (20167373)
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Keywords | カドミウム / 腎機能障害 / カルシウム / リン / 骨障害 / カドミウム汚染者 |
Research Abstract |
石川県梯川流域のカドミウム(Cd)汚染地域住民のうちの要経過観察者について毎年実施されている腎機能障害を中心とした検診は、平成5年10月に実施された。この検診の参加者については、クリアランス法による尿中カルシウム(Ca)、リン(P)の排泄率、現在分析中であるが、現時点では非汚染者との間に大きな差異を認めていない。 石川県梯川流域のカドミウム(Cd)汚染地の50才以上の全住民3,160人、非汚染地住民298人の早朝尿中のCa,Pの測定を実施するための測定精度管理の方法、測定の簡易化のための測定機器を含めた検討を終了し、現在、Ca,Pの測定を実施中である。 また、対照者として石川県農村部に居住する50才以上の住民約1,000人より早朝尿を採取し、β_2-microglbulin,N-acety-β-glucosaminidase,クレアチニン,Cd,Ca,Pの測定を実施した。これらの成績をコンピューターに入力する作業を実施している。 同じく、石川県梯川流域で腎機能異常のため要観察者とされている人について、昭和57年より尿中、Ca,P,Cd,β_2-microglbulinを個人的に経年的観察ができるよう、測定成績の整理を実施している。現地点までに、ほぼデータの整理が終了し、その確認作業を行っている段階である。 これからは、測定済みのデータのコンピューター入力を継続するとともに、現在実施中のCa,Pの測定を早期に完了したいと考えている。統計的処理については、平成6年度の後半までに終了する予定である。
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