1993 Fiscal Year Annual Research Report
赤血球の糖蛋白ABH型物質の免疫,遺伝,生化学的研究
Project/Area Number |
05454236
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
古川 研 群馬大学, 医学部, 教授 (90008227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 たみ子 群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
松木 孝澄 群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)
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Keywords | 赤血球 / ABH型物質 / 糖蛋白 / タイプ1鎖 / タイプ2鎖 / α-フコシダーゼ |
Research Abstract |
初年度は、血球の糖蛋白ABH型物質の存在を血清学的性状と、生化学的分析から明らかにすることを意図した。赤血球は抗H血球免疫トリ血清、ウナギ血清及びUlex I及びUlex IIと反応する。このなかで、HとA及びB型物質とのH活性が最も明瞭なのはウナギ血清である。ウナギにはヒト胃粘膜H物質との沈降素で、二本の沈降素の存在が証明されるものがあり、そのひとつは、血球凝集素活性をもつ抗H活性沈降素で、他の一つはO型血球で吸収できない抗H(Se)沈降素で、これは唾液とも共通の沈降線を形成する。前者がタイプ2H、後者がタイプ1Hであることを今のところ否定することはできない。また、Bacillus fuluminansのH分解フコシダーゼでH物質を分解すると、抗Hトリ及びウナギ及びUlex I凝集素に対する阻止活性を消失するが、Ulex II凝集素及びウナギの抗H(Se)沈降素に対する反応性は消失しない。従ってこのフコシダーゼはタイプ1Hフコシダーゼに基質特異性を持つ酵素ではないかと考えられる。 赤血球の糖蛋白は二通りの方法で分離している。一つはFairbanksらの方法で、燐酸ソーダの低張液で溶血させ、血球基質をとり、Marchesiらのジヨウドサリチル酸リチウム処理及び50%フェノール抽出法と、MN型物質の抽出法に従って、いきなり90%フェノールを用いる方法で糖蛋白分画を集めている。また、タイプ1とタイプ2のH物質としてヒト唾液、胃粘膜、ブタH物質を揃え、総合的にH活性を分析する体制を整えた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakajima,T.,Furukawa,K.,Takenaka,O.: "Blood group A and B glycosyltransferases in nonhuman primate plasma" Exp.Clin.Immunogenetics. 10. 21-31 (1993)
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[Publications] Furukawa,K.,Nakajima,T.et al.: "Example of a woman with multiple intrauterine deaths due to anti-M who delivered a live child after plasmapheresis" Exp.Clin.Immunogenetics. 10. 161-167 (1993)