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1994 Fiscal Year Annual Research Report

赤血球の糖蛋白ABH型物質の免疫、遺伝、生化学的研究

Research Project

Project/Area Number 05454236
Research InstitutionGUNMA UNIVERSITY

Principal Investigator

古川 研  群馬大学, 医学部, 教授 (90008227)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 たみ子  群馬大学, 医学部, 助手 (40008561)
松木 孝澄  群馬大学, 医学部, 助教授 (10126617)
KeywordsABO式血液型 / ABH型物質 / 赤血球 / 赤血球基質 / 糖蛋白
Research Abstract

これまでに報告されている赤血球を溶血させ血球基質をとる方法を比較した結果、5mMのpH8.0の燐酸ソーダ溶液で溶血させ、血球基質を洗滌するフェアバンクスの方法が、最も速やかにヘモグロビンを除去し、質の良い血球基質が得られることがわかり、O型とA型の血球各10,0001から血球基質の湿量200mlが得られた。
1)胃粘膜から水溶性型物質を抽出する方法に従って、血球基質に直接90%フェノールを加えて抽出し、フェノール溶性分画をとり、フェノール:エタノール1:1混液を加えた。酢酸ソーダの存在のもとでも、エタノール濃度20%までは沈澱するものはなく、エタノール30%で僅かに濁り、35%で遠沈して沈澱が得られた。この90%フェノール溶性で、エタノール35%で沈澱する分画を、99%エタノールで洗滌し、少量の水に溶解し、透析後、凍結乾燥した。乾燥物の1%溶液の抗H又は抗A凝集素に対する凝集阻止値は4倍で、極めて弱かった。
2)血球膜を可溶化してポリアクリルアミドで電気泳動し、染色したものを道しるべとして、glycophorin A,B,C,D及びanion transporter(Band3)とglucose transporter(Band4,5)に相当する各分画ブロックを切りだし、生理的食塩水で抽出し、凝集素吸収試験で型活性を調べた。しかし、いずれの分画の型活性も微弱であり、分画による活性の強さの違いを指摘できる程の活性は認められなかった。
従って、これまでに血球からABH活性糖タンパクを得たという報告は、生化学の専門分野からの報告であり、型活性を凝集阻止活性として比較できるように示されたものはない。従って、これまでの常識のように、血球のABH血液型物質は、アルコール溶性の糖脂質が主であるとするのが妥当であるように思われる。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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