1995 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸器疾患の病態における接着分子の役割と新しい治療法の開発
Project/Area Number |
05454254
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Research Institution | JICHI MEDICAL SCHOOL |
Principal Investigator |
北村 諭 自治医科大学, 医学部, 教授 (60010427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 彰二 自治医科大学, 医学部, 講師 (40203880)
小林 淳 自治医科大学, 医学部, 講師 (90195785)
菅間 康夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (20187636)
石井 芳樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (20254914)
杉山 幸比古 自治医科大学, 医学部, 助教授 (70183415)
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Keywords | 接着分子 / ICAM-1 / CD18 / エンドトキシン / 接着阻害療法 |
Research Abstract |
1)種々の呼吸器疾患動物モデルをもちいて抗接着分子抗体、可溶性接着分子、接着阻害ペプチド、接着分子の発現を抑制する薬剤などの効果を検討して新しい治療法の臨床応用の可能性を検討した。 i)昨年度ラットのエンドトキシン気管内注入による急性肺障害モデルにおいて好中球の接着分子CD18に対する抗体が肺への好中球の浸潤を抑制しうるという知見を得て報告したが、今年度はさらにこのモデルを用いてanti-oxidantであるN-acetylcysteine(NAC)やレシチン化SODの効果を検討した.これらの薬剤でエンドトキシンによる肺への好中球集積を抑制し得た.この作用には接着分子発現が関与していると考えられるため,さらにラット肺におけるICAM-1mRNAの発現に与える影響を現在検討中である。 ii)同様にin vitroにおいてもanti-oxidantがLPSなどの刺激による接着分子の発現を抑制することを血管内皮細胞や気道上皮細胞を用いて示した. 2)引き続き,サルコイドーシスや間質性肺炎などの呼吸器疾患における血中およびBALF中の可溶性接着分子ICAM-1, VCAM-1を測定し、疾患の活動性や予後との相関を検討した.
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Research Products
(1 results)