1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454256
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
冨岡 玖夫 東邦大学, 医学部, 教授 (20009632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 竜太郎 東邦大学, 医学部, 助手 (70246742)
鏡味 勝 東邦大学, 医学部, 助手 (50233656)
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Keywords | 好酸球 / 細胞分化 / アポトーシス / サイトカイン |
Research Abstract |
本研究では、今年度アレルギー性炎症の治癒・治療方法の解明に必要な好酸球機能抑制機構の解析、特に好酸球の分化およびアポトーシスの制御機構解析を目的とした。研究実績は以下に記したものである。 1.好酸球分離法:従来の比重遠心法による分離法に加え、抗CD16抗体よる好中球ネガティヴセレクシヨン法を用いることで好酸球分画の低い末梢血検体から高い純度で好酸球を分離することが可能となった。 2.IL-3(3.5×103u/ml),IL-5(250ng/ml)を添加して臍帯血単核球を4週培養し好酸球培養系を確立した。またこの系にrhlL-4(10-300u/ml)およびrhlFN-gamma(5-500u/ml)を添加しこれらサイトカインが濃度依存性に好酸球分化を抑制することを確認した。この結果については、論文投稿準備中である。 3.好酸球のアポトーシスへのサイトカインの関与を細胞性プロトオンコジーン蛋白(c-Myc,c-Bc12)の発現という点から解析した。その結果、末梢血好酸球および臍帯血単核球由来1L-3-1L-5-誘導好酸球において1L-5,1FN-gamma添加でアポトーシスの抑制を確認した。ウエスタンブロット法によるプロトオンコジーン蛋白の解析では、c-Bc12の発現が認められIL-5によりしの発現が増強されるように考えられた。この結果については、平成6年6月ストックホルムでの国際臨床免疫・アレルギー学会において発表予定である。
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