1994 Fiscal Year Annual Research Report
温熱療法と免疫療法の併用:熱ショック蛋白とγδ-T細胞動熊による基礎的臨床的研究
Project/Area Number |
05454300
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
三好 武美 千葉大学, 医学部, 講師 (10114331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布村 正夫 千葉大学, 医学部, 助手 (20208276)
斉藤 正好 千葉大学, 医学部附属放射線技師学校, 講師
山森 秀夫 千葉大学, 医学部, 講師 (00166836)
田代 亜彦 千葉大学, 医学部, 講師 (70143310)
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Keywords | Radiation / Hyperthermia / Immunotherapy / OK-432 / γδ-Tcell / Vx-2Tumor |
Research Abstract |
1)基礎的検討:前年度に引続き、加温装置TAGMED-434システム、マイクロ波加温装置を用いて,家兎大腿部に移植したVx-2腫瘍で検討した。実験群は(1)放射線単独、(2)放射線+温熱療法、(3)免疫療法+放射線、(4)免疫療法+放射線+温熱療法であり、(1)(2)は前年度で検討したので今年度は(3)(4)に重点をおいて検討した。放射線は前年と同様700cGy3囲(一週間々隔)、免疫療法としてはOK-432(ピシバニール)5KEを10ml生食に溶解し、照射前日に腫瘍周囲境界部に分注局注した。温熱療法は照射直後30分〜1時間以内におこなった。加温時間は60分、30分の2種について検討した。加温々度は42〜43℃、41〜42℃の2段で検討した。 上記実験條件で、(3)免疫+放射線、(4)免疫+放射線+温熱の両実験群ともに、同様の著明な腫瘍の縮小効果を示した。しかし(4)の方が早く腫瘍の縮小が得られる傾向を示した。次年度では、放射線量を減量して、免疫+温熱の効果が、免疫単独併用に対して優位となるか否かを検討する必要性が示唆された。今年度の検討で、免疫療法ピシバニールの局注をおこなったあと、腫瘍内温度が約1.0〜1.5℃上昇していることが観察された(新知見)。また加温々度は42〜43℃群に比して、41〜42℃群の方が良好な成績が得られた。また加温時間も30分間群の方が良好な結果が得られた。また免疫療法を併用すると、Vx-2腫瘍の潰瘍化が殆んど認められなかった。次年度において、上記をふまえて、臨床応用可能モデルの確立するために、さらなる検討をおこなう。 2)臨床的検討:適応する症例が得られず、検討できなかった。次年度の課題である。
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