1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454315
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 宏 群馬大学, 生体調節研究所・, 講師 (20235584)
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Keywords | TGF-β / アクチビンA / パラクリン機構 / オートクリン機構 / 局所因子 / 分化誘導因子 |
Research Abstract |
本研究は内分泌腺の機能調節におけるTGF-βスーパーファミリーの役割を明らかにすることを目的としている。本年はその研究対象を膵ラ氏島にしぼり,膵ラ氏島の発生,分化の調節,さらにはその機能維持におけるアクチビンの作用と作用機構についての検討を行った。 1)膵ラ氏島の発生におけるアクチビンの関与:まず分化誘導因子であるアクチビンが膵内分泌腺の発生の過程で役割を果たしているかの検討の第一として,胎生期膵原基におけるアクチビンの発現を検討した。その結果胎生12日の膵原基の内分泌前駆細胞にアクチビンが発現していることが明らかになった。この時期にはアクチビン,インスリン,グルカゴンの三者が陽性の細胞が存在した。そこでアクチビンが膵内分泌細胞の分化に関与するかを検討する一貫として膵外分泌細胞由来のAR42J細胞におけるアクチビン作用により神経様細胞に分化することが明らかになった。種々の検討からアクチビン処理細胞は膵内分泌腺細胞の特徴をももっていることが判明し,アクチビンの膵内分泌細胞の分化における意義が推測された。 2)膵B細胞におけるアクチビンの作用:アクチビンは膵B細胞に作用してインスリン分泌を促進する。その作用機構を検討したところATP感受性Kチャネルを抑制し細胞膜を脱分極させることともに,直接電位依存性Caチャネルを活性化する作用をももっていることが明らかになった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yasuda,H.,Tanaka,S.,Ohnishi,H.,Mashima,H.,Ohgushi,N.,Mine,T.& Kajima,I: "Activin A: negative regulator of amylase secretion and cell proliferation in pancreatic acinar AR42J cells." Am. J. Physiol.267. G220-G226 (1994)
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[Publications] Furukawa,M.,Eto,Y.and Kojima,I.: "Expression of activin A in fetal rat pancreas." Endocrine J.42. 63-68 (1995)
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[Publications] Ohnishi,H.,Ohgushi,N.,Tanaka,S. Mashima,H.,Furukawa,M & Kojima I.: "Conversion of amylase-containing rat pancreatic acinar AR42J cells to neuron-like cells by activin A." J. Clin. Invest.(印刷中). (1995)
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[Publications] Mogami,H.,Kanzaki,M.,Nobusawa,R.,Zhang,YQ.,Furukawa,M.& Kojima,I.: "Modulation of ATP-sensitive potassium channel and voltage-dependent calcium channel by activin A in HIT-TI5 cells" Endocrinology. (印刷中). (1995)