1993 Fiscal Year Annual Research Report
腎尿細管の膜輸送タンパクのクローニングと機能の解析
Project/Area Number |
05454339
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐々木 成 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60170677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 清秀 東京医科歯科大学, 医学部, 医員
内田 信一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手
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Keywords | 水チャネル / クロライドチャネル / 尿濃縮 / 腎輸送体 / クローニング / 膜タンパク |
Research Abstract |
研究は概ね順調に進展し、水チャネルに関しては新たに集合管の血管側の水チャネルをクローニングしAQP3と名付けた。AQP3は腎のみならず腸管、赤血球にも存在していた。このチャネルはグリセロールも通過させることが明らかとなり、AQP2との機能の差異が興味深く、今後キメラを作成し機能と構造の解析を行なう。集合管管腔側の水チャネル(AQP2)については、A-kinaseの活性化により水透過性とタンパクのリン酸化が亢進する結果が得られている。また培養細胞へのトランスフェクションを現在試みている。 Clチャネルでは腎近位尿細管と小脳に発現するClチャネルをクローニングし、CLC-3と名付けた。CLC-3は各種リン酸化酵素によるリン酸化部位があり、C-kinaseの活性化によってCl電流の抑制が認められた。現在培養細胞にて単一チャネルレベルで検討中である。またCLC-K2と名付けたClチャネルもクローニングしており、これはHenleの太い上行脚に存在するClチャネルであることが予想される。いくつかのCLC familyのmemberが明らかになってきたので、その情報をもとにsite-directed mutagenesisを行ない構造と機能の関連を明かとする、ClC-K1については免疫染色において細いHenleの上行脚に存在することが確かめられ、生理的意義が明らかとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kiyohide Fushimi: "Cloning and expression of apical membrane water channel of rat kidney" Nature. 361. 549-552 (1993)
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[Publications] Shinichi Uchida: "Molecular cloning of a chloride channel that is regulated by dehydration" J.Biol.Chem,. 268. 3821-3824 (1993)
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[Publications] Kenichi Ishibashi: "Tissue expression of mRNA of chloride channel from MDCK cells" Bioch.Biophys.Res.Commun.192. 561-567 (1993)