1994 Fiscal Year Annual Research Report
コラーゲン・ゲル包埋培養法による制癌剤感受性試験に関する研究
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05454390
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
原 聡 近畿大学, 医学部, 講師 (60228616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 富雄 近畿大学, 医学部, 講師 (50201877)
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Keywords | 乳癌細胞株 / TAM / MPA |
Research Abstract |
本年度は、乳癌細胞株を用いて、コラーゲンゲル包埋培養法におけるホルモン療法剤、TamoxifenおよびMedoroxyprogesterone acetate の至適接触条件の設定を試みた.その結果、TAM 10^<-7>Mの持続接触にてreceptor陽性細胞株のT/C(%)は、陰性細胞株のT/C(%)に比べ有意に低値であった.更にTAM10^<-7>MのT/C(%)in vivoのT/C(%)とよく一致した.以上の基礎的データからT/C(%)値・60%以下を“感受性あり"と設定し、臨床材料について感受性試験を行なった.その結果は、TAM“感受性あり"判定された12例には再発は認められず、一方、TAM“感受性なし"と判定された8例中3例に再発を認めた. 以上の如く、本法はホルモン療法剤においても、その選択と抗腫癌効果を予測する上で有用な方法であり、MPAについても、同様の検討を行なっている.
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