1993 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入細胞の脳内移植に関する研究-パーキンソン病の治療をめざして
Project/Area Number |
05454399
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
大本 尭史 岡山大学, 医学部, 教授 (60032900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊達 勲 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (70236785)
古田 知久 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (30181457)
浅利 正二 岡山大学, 医学部, 助教授 (40175857)
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Keywords | 遺伝子導入 / 神経移植 / DNA / パーキンソン病 / β-galactosidase |
Research Abstract |
未梢神経を切断すると、その遠位端には標的組織から軸索を逆行性に流れてきたNGFが蓄積する。その濃度は切断24時間後には正常の20倍近くになることが明かとなった。そこで、前切断した未梢神経の遠位端をクロマフィン細胞とともに、パーキンソン病モデルマウスの線条体内に移植(cograft)すると、前切断を行わない末梢神経とcograftした場合に比べてよりクロマフィン細胞の生着率が向上し、宿主内因性ドーパミン線維の回復もより促進されることが明かとなった。また、この効果は移植後1年たった時点でも認められた。 パーキンソン病に対する遺伝子治療の基礎的研究として、plasmid DNA-Liposome complexの持続的注入法を検討した。E.coli β-galactosidase遺伝子を組み込んだプラスミドベクターpRSVβ-galと合成ポリカチオン脂質であるトランスフェクタムの複合体を形成させ、ラットの右線条体内に持続的に注入した。その結果、注入DNA量が多いほど、発現効率が高くなる傾向がみられ、注入期間は1週間のものが最も効率良く発現された。DNA量10〜50μgの範囲では明らかな組織障害は認められなかった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Date,I.et al.: "Long-term effects of cografts of pretransected peripheral nerve with adrenal medulla" Neurosurgery. 33. 685-690 (1993)
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[Publications] Date,I.et al.: "The influence of donor age on cografting of adrenal medulla with pretransected peripheral nerve." Brain Research. 624. 233-238 (1993)
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[Publications] Date,I.et al.: "Enhanced recovery of the nigrostriatal dopaminorgic siptom in MPTP-treated mice following intrastriatal injection of basic fibroblast growth factor in relation to aging." Brain Research. 621. 150-154 (1993)