1994 Fiscal Year Annual Research Report
抗不整脈薬による催不整脈作用発生時の電気的除細動に対する抵抗性の検討
Project/Area Number |
05454414
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
内藤 裕史 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (60045341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 直光 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (20223761)
佐藤 重仁 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (30143176)
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Keywords | メキシレチン / フレカイナイド / 心室細動 / 除細動必要エネルギー / 抗不整脈薬 |
Research Abstract |
初年度は電気的に心室性不整脈を発生させその電気的除細動閾値に与えるメキシレチンの影響について研究を行った。その結果、血中メキシレチンの濃度と除細動必要エネルギーとの間に相関はみられなかった。他のクラスI-Bの抗不整脈剤と異なりメキシレチンは、臨床使用量(1〜1.5mcg/ml)の4倍近くまで濃度を上昇させても除細動閾値に影響を与えなかった。患者が急変し、重篤な心室細動に陥ったときに他の抗不整脈剤に比べメキシレチンは安心して使用できるという可能性を示唆する。そこで2年度はクラスCのフレカイナイドとの相互作用について研究を行った。 <方法>成犬を使用し、実験の準備は初年度と同じである。フレカイナイド2mg/kg投与後に維持量を投与し、メキシレチンの投与量を漸増させて前回と同じ方法で心室細動発生/除細動(Fibrillation/Defibrillation)F/D試験を行った。 <結果>フレカイナイドの濃度を一定に保った状態では、メキシレチンの投与量が増加するにつれて心室細動を誘発するのに必要なエネルギー量、又その心室細動から電気的に離脱するのに必要なエネルギー量も増加した。 <考察と結論>クラスI-Bのメキシレチンで心室性不整脈を治療するときに、予めクラスCのフレカイナイドが投与されている患者では、メキシチールの投与量が増加するにつれて除細動が難しくなる可能性がある。フレカイナイドで加療中の患者が突然、心室細動に陥ったときメキシチールの量をなるべく増加させずに除細動を試みるべきである。
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Research Products
(1 results)