1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454434
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
三木 誠 東京医科大学, 医学部, 教授 (30056650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩澤 寛明 東京医科大学, 医学部, 助手 (30235494)
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Keywords | 超音波吸引装置 / 経尿道的手術 / 膀胱腫瘍 / 腹腔鏡手術 / 骨盤リンパ節切除術 / 腎摘出術 |
Research Abstract |
1.内視鏡下で使用可能なように改良を加えた超音波吸引装置を用いて、表在性膀胱腫瘍19例(男性17例、女性2例)に対して経尿道的超音波吸引を試みた。漏電防止装置を施し、プローブ及びハンドピ-スのぶれを防ぐスタビライザーをチャンネル部に装備した24Frの専用内視鏡を使用した。従来の高周波電流による切除(TUR)時に使用していた24Fr内視鏡に比べ、チャネル径の分だけ光学管が細いため視野が劣るものの、膀胱腫瘍吸引時には大きな出血もなく、凝固機能も有効で、通常の灌流のみで充分な視野が得られた。ストレートタイプ、テ-パタイプとも、特に直径2cmまでの腫瘍では迅速に吸引できるため、TURに比較しても充分臨床的使用に耐えうるものであった。しかしながら筋層の吸引は困難であり、TURによる切除が必要であった。今後、筋層の吸引が可能となるよう、プローブ先端形状の改良等が必要と考えられた。吸引された腫瘍組織にはTURのような熱による変性は認められず、テ-パタイプで吸引した小腫瘍1例を除いた18例で病理組織診断が可能であった。 2.雑種成犬を用いた腹腔鏡下骨盤リンパ節廓清術手技の実験に本装置を応用した。径10mmのトロッカーに適合させ、漏電処理を施した専用のシースを作成し、これをテ-パタイプのプローブに被せて使用した。従来開腹手術で使用していた超音波吸引装置と同様に、リンパ節廓清時に血管や神経の損傷を抑えて脂肪組織の除去が可能であった。また同一プローブによる凝固・止血も可能なため、あらたに止血用鉗子を挿入する必要が無く腹腔鏡下の手技に便利であった。豚を用いた腹腔鏡下腎摘出術手技の実験にも本装置を応用した。腎茎部の露出は本装置を用いることで安全に施行でき、その有用性が確認された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Makoto Miki: "Endoscopic strategy in urology" Japanese Journal of Endourology and ESWL. 7. 131-134 (1994)
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[Publications] Hiroaki Shiozawa: "Retroperitoneoscopic nephrectomy without pneumoperitoneum in the pig" Japanese Journal of Endourology and ESWL. 7. 147-148 (1994)
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[Publications] Hiroaki Shiozawa: "Newly developed ultrasonic aspirator and its application for endoscopic surgery" Journal of Endourology. 8. 285-286 (1994)