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1994 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト絨毛細胞に見られるmasaicismの基礎的、臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 05454458
Research InstitutionHyogo College of Medicine

Principal Investigator

辻 芳之  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60148658)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古山 順一  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30068431)
島 知子  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (10172868)
KeywordsFISH / Mosaicism / Abortion / Chromoscme / Placenta / DNA
Research Abstract

自然流産27例および正常妊娠7例の子宮内容物を対象としたfluorescence in situ hybridization(FISH)を行い、各々の染色体の異常を検討した。
採取絨毛をコラゲナーゼ処理、低張液処理を行い、さらにカルノア固定をしたものをスライドガラス上に固定しプローブは17番染色体のD17Z1のdigoxigenin標識品を用いformamideとRNA+ssDNAを加えて、hybridizationを行った。更にfluorescein-anti-digoxigenin(sheeplgG)をスライドガラス上に40分のせ蛍光発色をおこなった。シグナルの検出は蛍光顕微鏡下で1個の細胞核内に観察出来たシグナル数をカウントした。
正常絨毛7例でのシグナルは全例において、90%以上の細胞でD17Z1のシグナルが2個見られわずかの細胞に3個,4個以上のシグナルが見られた。各々の症例に於けるD17Z1のシグナルの数の分布には特に有意な差違はみられなかった。
これに対して自然流産の症例27例においては25例において、各シグナルの個数分布に正常群との有意差は見られなかった。しかしそのうち、2例において3個シグナルの異常な分布を示すものがあった。全焼例の3個シグナルの平均は1.42%±2.51%であるのにたいして、この2例だけは3個シグナル細胞の頻度が各々11.7%と7.6%と群を抜いて高い。この頻度はSmirnoffの棄却検定法でp<0.05で特異的な頻度の高さであった。この、異常な分布を示す2例、及びD17Z1のシグナル分布が正常絨毛と異なっていなかった流産絨毛2例を加えた4例について、第4染色体の特異プローベD4Z1を用いてFISHを行った結果D17Z1で異常な3個シグナルの見られた2症例ではD4Z1でもそのシグナル分布が3個の部分で異常に増加していたが、その他の2例では、このような異常増加シグナルが見られなかった。
これにより自然流産妊婦より得られた絨毛においてモザイク型を示す倍数体の異常が低頻度に存在するものであることが示唆された。

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Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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