1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454459
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
荷見 勝彦 財団法人癌研究會, 癌研究所, 部長 (70134608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 敬生 財団法人癌研究會, 癌研究所, 研究員 (60260072)
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Keywords | 卵巣癌 / 癌性腹水 / 免疫療法 / プライミング / 復腔内免疫療法 |
Research Abstract |
[1]癌性胸・腹水に対するプライミング理論を応用した免疫療法(動物モデル): 実験系はC3H/HeNmice-X5563腫瘍。 0.1KE皮下priming(day1)または無処置後、腹腔内にX5563腫瘍10^6個を移植(day10)し、腹水を形成した(day15)。day17にOK432を腹腔内に2KE投与した。Priming(+)の群は10匹中9匹で腹水が消失し、腫瘍が発生したのは2匹のみであった。一方、priming(-)の群は、10匹中1匹で腹水が消失し、残り9匹は腫瘍死した。primingは、腫瘍の移植後では無効。移植前であれば、10,20日前はともに有効で有意差無し。30日以上前では、効果が低下。この場合、re-sensitization(re-priming)する必要あり。この操作は移植前だけでなく、移植後腹腔内局注2日前でも有効であった。臨床応用する場合、ヒトは幼少期に溶連菌に感染(感作)しており、成人の癌性腹膜症にOK432を局注する場合、局注前に皮下に少量のOK432を接種(re-priming)することにより、局注の効果を増強すると考えられた。 [2]卵巣癌患者の癌性腹水に対する免疫療法(臨床):卵巣癌患者115例がrandomisedされた。OK432はday1,8に皮下に0.2KE投与、day10に腹腔内に10KE投与された。Priming群59例の腹水への効果はCR29例、PR18例で奏効率は79.7%。priming無しで腹腔内に10KE投与した群では、CP11,PR16で奏効率は48.2%であった。さらに、生存期間(中央値、5生率)は、priming(+)群:544日、29%,priming(-)群:327日、4%で、2群間には有意差(Log-rank:p=0.0039,Generalized Wilcoxon:p=0.0116)を認めた。 [3]卵巣癌初回手術後の再発予防のための免疫療法: III/IV期卵巣癌で初回治療(Neoadjuvant chemotherapyとoptimal debulking)によりpathologicalCRにし得た20症例をrandomisedした。A群は皮下にOK4320.5KE(2週毎)、腹腔内にSPG20mg(2週毎),B群は無処置で経過観察している。現在の時点で再発は、A群1例、B群4例である。現在追跡中。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 清水敬生,他: "卵巣癌患者に於ける化学療法施行後の免疫能に及ぼすhM-CSFの効果" 日本癌治療学会誌. 29. 1956-1964 (1994)
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[Publications] 清水敬生: "卵巣癌の病態と診断" 看護技術. 40. 13-19 (1994)
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[Publications] 清水敬生: "腹腔内化学療法" KARKINOS. 7. 1027-1033 (1994)
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[Publications] 清水敬生: "癌化学療法に伴う貧血に対する遺伝子組み換えErythropoietin 24000の効果" 癌と化療. 21. 1701-1703 (1994)
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[Publications] 清水敬生: "図説 産婦人科 VIEW12腫瘍薬物療法" Medical View社, 207 (1994)