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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ヒドロキシアパタイトの組成と骨伝導能に関する研究

Research Project

Project/Area Number 05454542
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

島田 桂吉  神戸大学, 医学部, 教授 (70010204)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井口 新  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
高橋 伸彰  神戸大学, 医学部・附属病院, 医員
寺延 治  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40127379)
KeywordsHAP顆粒 / 骨伝導性 / 化学組成 / 多核型顆粒 / 連続気孔 / 家兎脛骨 / 1200℃ / Mg
Research Abstract

1.湿式法で合成したHAP粉末を造粒成型後、1200℃で焼成し、Ca/Pモル比、Mgの含有量およびBTCPの有無など組成の異なる4種類のHAP顆粒を作製、体重2Kgの家兎の脛骨内に移植し、組織学的に骨の伝導性を検討した。その結果、Ca/Pモル比が1.62〜1.69であれば、ある程度良好な骨伝導性を示し、少量のMgやBTCPの含有は初期の骨伝導に影響を与えないことが示された。
2.次にCa/Pモル比が1.62〜1.69を示すが、形状の異なる6種類のHAP顆粒を作製し、実験1と同様家兎脛骨内に移植し、2週間後の骨伝導性を検討した。その結果、Ca/Pモル比1.62,Mg0.43%,BTCP12%を含み、粒子表面は密であるが、30〜200Mmの連続気孔を有する多核型顆粒が最も良好な骨伝導性を示した。
3.Ca/P比の異なるMg含有HAPの粉末を焼結して得られたBTCP-HAP2相混合セラミックスの界面反応挙動について、無機電解質のほかに牛血清を含んだ溶液を用いて検討したところ、Mgが固有すると1200℃でも安定なBTCP-HAP2相混合セラミックスが得られることが判明した。
以上、種々の条件を有するHAP顆粒を作製し、その化学組成や形状の与える影響について検討した結果、HAPの形状は骨伝導性と密接な関係のあることが明らかになった。すなわち、HAPの化学量論比に近いCa/P比であれば、数10Mm以上の綱状に連続する気孔を有する多核型顆粒が最も良好な骨伝導性を示すことが解明された。また、BTCPを含むHAPが良好な骨伝導性を示したが、Mgはこの2相混合セラミックスを安定させることが示された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 寺延 治: "人工骨としてのヒドロキシアパタイトの開発に関する研究" 神緑会学術誌. 9. 137-142 (1993)

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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