1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454543
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
篠原 正徳 九州大学, 歯学部, 講師 (90117127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 増一郎 九州大学, 歯学部, 教授 (50038866)
竹之下 康治 九州大学, 歯学部, 助教授 (50117157)
久保 秀郎 九州大学, 歯学部, 助手 (00205121)
中村 誠司 九州大学, 歯学部, 講師 (60189040)
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Keywords | リンパ球サブセット / 細胞接着分子 / T細胞レパトア |
Research Abstract |
研究経過 1)リンパ球サブセットの解析:組織の場合は、凍結切片を作製し、各種モノクローナル抗体(CD3,CD4,CD8,T細胞レセプターαβまたはγδ、CD20,NKH1などに対する)を用いてサブセットを同定した。さらに、2重染色法により、これらリンパ球のうちの活性化されているものを,CD25,CD69,L5.1により同定した。末梢血の場合は単核球を分離し同様の検討をフローサイトメトリーを用いて行なった。 2)リンパ球機能の解析:上記組織よりリンパ球を分離したのちに、各種刺激たとえばマイトジェン、抗CD3抗体、IL2などを加え、^3H Thymidineの取り込みにより増殖活性を検索、^<51>Cr-release法により自己やalloの癌細胞に対する細胞障害活性を検索し、前述の活性化抗原の発現程度をフローサイトメトリーで検討を行なった。 3)細胞接着分子の検索:凍結切片を作製してLFA-1,VLA-4,-5,ならびにVCAM-1,ICAM-1さらにELAM-1,HCAMについて検索し、T細胞の抗原認識と活性化における接着分子の役割を検討した。 4)T細胞レパトアの解析:上記組織、細胞よりRNAを抽出しこれをもとに1本鎖cDNAを作製した。これに対し、T細胞レセプターのC領域に対応するプライマーと各V領域ファミリーに特異的なプライマーを用いて、PCR法によりDNAを増幅した。このDNA産物をC領域のプローブと反応させることにより、T細胞レセプターの多様性を解析し、口腔癌に特異的に反応しているV領域ファミリーを同定した。 5)癌細胞DNA量の測定:凍結癌組織を酵素処理した後に、プロピジウム・アイオダイドで染色し、フローサイトメトリーを用いて細胞当りのDNA量を測定した。これにより、口腔癌DNAaneuploidyの発現率やPloidyパターンを同定した。 研究結果 1)リンパ球サブセットの解析:腫瘍部浸潤リンパ球CD2^+,CD3^+,CD4^+,T細胞レセプターαβ^+であったが、活性化されたT細胞は少量であった。 2)リンパ球機能の解析:自己やalloの癌細胞に対する著明な細胞障害活性は認められなかった。 3)細胞接着分子の検索:細胞外基質の出現状態とVLA-1-6の関連性ならびに転移とVLA-2,3,6出現量との関連性が示唆された。VCAM-1,ICAM-1さらにELAM-1,HCAMについては、転移との明確な関連性は認められなかった。 4)T細胞レパトアの解析:末梢血と対比してVβ5.2,Vβ6が優位に発現していた。 5)癌細胞DNA量の測定:口腔癌の転移傾向と腫瘍細胞のDNAaneuploidyの発現率やPloidyパターンの間に関連性が示唆された。
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[Publications] Takashi Harada,et al.: "Amimmunohistoche mical study of the extracellular matrixin orcl sguamams cell corcimoma and its associaton with imvasiue aud amtoslatic potentiel" Virchow Archiv. 424. 257-266 (1994)
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[Publications] 篠原 正徳,他: "予備平上付癌の組織学的、免疫組織学的検索-顎部リンパ節転移と各種転移因子との相関性について-" 日本口腔外科学会雑誌. 40. 249-259 (1994)
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[Publications] 篠原 正徳,他: "下顎歯肉癌の臨床的、免疫組織学的検討-腫瘍浸潤様式ならびに細胞外基質出現様式について-" 日本口腔腫瘍学会誌. 6. 1-10 (1994)