1994 Fiscal Year Annual Research Report
改良型MD(CXD)法を用いた骨塩定量と下顎骨残余成長量の予測
Project/Area Number |
05454552
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 享至 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10205916)
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Keywords | 手部X線写真 / CXD法 / 骨塩量 / ΣGS / D / 下顎骨全体長 / 身長 / 重回帰分析 / 成長予測 |
Research Abstract |
資料として初検査時6歳から19歳までの女子199名,男子68名,計267名の1年間隔で縦断的に撮影された各対象者2〜3枚の側面頭部X線規格写真,アルミニウム階段入り手部X線写真および同時期に計測された身長値を採取した.これらの計測値より骨塩量や下顎骨の年間変化量を求めて検討を行った. その結果,1.女子においては,下顎骨全体長の増加量と12.0〜13.9歳群で身長,骨塩量ΣGS/D,第二中手骨骨幅・骨長と正の有意な相関を示した.男子においては,10.0〜15.9歳群で身長,第二中手骨骨長・骨幅と有意な相関を示した.2.顔面形態と骨塩量変化様相とに一定の関係を見出すことはできなかった.3.下顎骨全体長の年間増加量と初検査時との相関について,女子では,12.0〜13.9歳群で身長,ΣGS/D,MCI,第二中手骨長と,16.0〜19.9歳群で身長と負の有意な相関を示した.男子では14.0〜15.9歳群でΣGS/Dと,16.0〜19.9歳群でΣGS/Dと負の有意な相関を示した.しかし,女子では10.1〜11.9歳群以前,男子においては12.0〜13.9歳以前に有意な相関を示す項目はなかった.4.CXD法各パラメータを説明変数として重回帰分析を行った場合,女子に比べて男子では12.0から19.9歳群で重相関係数0.7〜0.9の高い値を示していた.5.得られた重回帰式を下顎骨全体長の年間増加量の予測に当てはめた場合の誤差の平均値は女子では0.5〜1.0mm,男子では1.0〜2.0mm程度であった. 以上のことから,CXD法による骨塩量の測定は下顎骨成長予測への可能性を示すものとして注目される.特に,思春期性成長ピークを過ぎた思春期後期においては個体の成熟段階の評価や顎骨の予測に,従来より試みられてきた身長増加様相や手骨の骨化イベントの評価では得られない情報を含んだ成熟度指標と考えられた.
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Research Products
(1 results)