1994 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子解析情報に基づいた検査診断支援データベースの構築とシステム化に関する研究
Project/Area Number |
05454583
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
菅野 剛史 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70051406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 眞人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20190291)
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Keywords | 乳酸脱水素酵素 / コリンエステラーゼ / 酸素欠損症 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
これまでの経過から、乳酸脱水素酵素(LDE)サブユニット欠損症、およびコリンエステラーゼ変異については、検診および病院患者群を対象として浜松医科大学附属病院に構築されている病院総合医療情報システムおよび検査システム内に現在までにえられている遺伝性変異の特徴を抽出し、遺伝性変異の検索抽出システムを作成した。コリンエステラーゼ変異の抽出論理は比較的効率よく作動し、現在までに40例以上の変異が抽出されており、PCR-SSCP法を中心に既知の変異に対してはRFLPを組合せ、新たな変異では直接シークエンシングすることにより新たに3種の変異を加え8種の変異を解析することが出来た。このうち活性中心近傍のL330I変異と、G365R変異の2種の変異の頻度が比較的高く観察され、そのほかにk-変異も約17%と欧米に比して同等以上の頻度で観察されている。これらの変異はいずれも低活性を示す変異であり、臨床的に肝障害の指標として用いられる検査であることから、変異の存在を無視したコリンエステラーゼによる肝障害の評価は問題があることが示された。また、これらの検索システムを血栓症の遺伝的背景に高頻度に存在するプロテイン-Cの変異に対しても拡大していくことを試みている。 遺伝性変異の存在は、それ自体が疾患と密接に関連するものの他に、検査のピットホールとして重要な変異も含まれる。これらの変異が日常検査のデータの解析からハイリスク群が抽出されるようなシスツム構築を更に発展し、より効率よいシステムを確立することを続けたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Kanno: "Lactate Dehydrogenase M-subumit Deficiency.clivical features,metabobicback graund and Genetic Heterogeueities." Muscle and Nerve. (in press). (1995)
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[Publications] M.Izumi: "Butyrylcholinesterase K-Variant in Japan:Foequeucy og of Allele and Assouotod Euqyme activity in serum." Cliu.Chem. 40. 1606-1607 (1994)
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[Publications] 宮嶋 裕明: "家族性セルロプラスミン欠損症における体内の過除鉄沈着" 神経内科. 41. 48-54 (1994)
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[Publications] Dilip.C.Dey: "血清コリンエステラーゼの表現型解析から遺伝型へ" 臨床化学 supp2. 23. 1006 (1994)
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[Publications] 前川 眞人: "低コリンエステラーゼ血症例における変異遺伝子の解析" 生物物理化学. 38. 201-208 (1994)
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[Publications] M.Maekawa: "Heterogouesties of genetos Mutetion in Human Laetate Dehydougenase Gene:" Eusopian.J.of Lob.Medicine. (in press). (1995)