1993 Fiscal Year Annual Research Report
京都大学卒業生の健康・長寿とライフスタイルに関する研究
Project/Area Number |
05454598
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 貞善 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (90086819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 謹輔 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (10180001)
中村 栄太郎 京都大学, 総合人間学部, 教授 (00026808)
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Keywords | 健康 / ライフスタイル / 罹患率 / 京都大学卒業生 |
Research Abstract |
1)本調査はライフスタイルと健康状態、とくに成人病の発生状況と寿命との関わりを解析するために、主に学歴や経歴等個人的な項目、過去と現在の健康状態、身体活動、家族歴、生活及び食習慣の5つの観点から郵送による質問紙法で行った。 2)調査の対象は、35歳以上の京都大学卒業生で5年齢幅毎に350名を卒業生名簿から無作為に計4、000名抽出した。なお、対照群として福岡、名古屋、東京、京都、大阪の5都市に居住している7000名(電話帳から無作為抽出)に対して同じ内容の調査を行った。 3)その結果、京都大学卒業生(A群)から1084名、5都市居住者(B群)から804名の回答を得た。 4)年齢郡別にみた39種類の疾病の罹患率をみると、A群では白内障が56歳以降直線的に増加を示し、86-90歳では約38%を示した。B群では、76-80歳で最高値を示し、約31%の罹患率であった。 5)比較的高い罹患率を示した疾病はA群では、循環器系疾患(狭心症、心筋梗塞、不整脈等)、高血圧、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、前立腺であり、76-85歳の間に最高値を示し、それぞれ、約35%、32%、19%、17%、24%であった。これに対し、B群では同様の傾向を示したが、それぞれ約28%、38%、14%、17%、12%であった。 6)年齢が増す毎にA群では胃潰瘍が76-80歳まで増加し、B群では56-60歳以降は同じ水準にあった。癌は同じ年齢範囲でA群が高い罹患率を示した。
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Research Products
(2 results)