1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05454641
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大島 靖美 九州大学, 理学部, 教授 (90037606)
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Keywords | mRNA / 核外輸送 / 分裂酵母 / オリゴdT / ディゴキシゲニン / in situ hybridization |
Research Abstract |
1)分裂酵母S.pombe leu(-)株から、EMS処理等により、約1000株の成長の温度感受性変異株(tsまたはcs)を得た。 2)これらの中の約500株につき、digoxigeninで標識したoligodT30をプローブとしてin situ hybridizationを行い、制限温度において親株よりも強いhybridizationを核に示すもの約10株を同定した。 3)これらの中の2株(A-H1,A-H6)について核と細胞質のRNAを調整し、逆転写-PCR法によって解析した結果、少なくともA-H6は制限温度においてβチュブリン成熟mRNAを核に蓄積することが示された。 4)野性株のゲノムライブラリーより、A-H6株のLeu-及び高温での成長不能とポリA-RNAの核への蓄積の表現型が野性型に回復した形質転換株12個が得られた。これらから回収したプラスミドはA-H6を再び形質転換可能であり、またその多くは共通部分を含む10kb程度以上のDNAを含んでいた。これらは、A-H6株の成長及びポリA-RNAの核への蓄積をもたらす温度感受性変異を相補するものと考えられる。
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