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1993 Fiscal Year Annual Research Report

血管作動性ペプチドの心筋微小循環の血流動態に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 05454691
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

大島 宣雄  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50015971)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柳 健一  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70239797)
大川 敬子  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (30251052)
Keywords微小循環 / 心筋 / エンドセリン / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / 冠循環 / 血行力学
Research Abstract

微小循環の障害は、臓器・器管への血液の供給と物質交換を破綻させ、全ての循環器疾患の病因に第一義的に関わっている。本研究では、血管作動性ペプチドの典型として特にエンドセリンに注目し、心筋の微小循環の血流動態についての薬理学的基礎データを得た。ラットのランゲンドルフ潅流心標本を作製し、生体蛍光顕微鏡下に心筋の微小循環を蛍光色素(FITC-albumin,FITC-dextran)を用いた血管造影法によって可視化して血管内径の測定を行った。その結果、エンドセリンの投与は、心筋の細動脈を用量依存性に収縮させ、その収縮の程度は、内径20μm以下の細動脈では内径40μm以上の細動脈より有意に大きいことを見出した。またエンドセリンは細静脈よりも細動脈を有意に強力に収縮させ、心筋の微小血管床に局所的に特異な血管攣縮(vasospasm)を誘発することも頻回に観察された。心筋の微小血管床の中でも特により細い細動脈にエンドセリンが強力に作用することは、正常時あるいは病態時の心筋の血流調節におけるこれらの血管の意義を強調するものである。また、特異な血管攣縮が生じることを見出したことは、狭心症やシンドロームXなどの病態にエンドセリンが関与することを示唆するものであり、また、この攣縮が心筋に特異的なものか否かを検討する必要があろう。
次に、以上の結果に基づいて、血管拡張性のペプチドであるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)に注目し、微小循環血流動態に及ぼすその用量反応特性について予備的に検討した。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] S.Homma: "Flow behavior of erythrocytes in living microvessels:analysis of the distribution of dynamic hematocrits measured in vivo." Int.J.Multiphase Flow. 5. 897-904 (1993)

  • [Publications] S.Homma: "Effect of calcitonin gene-related peptide on energy metabolism in ischemic myocardium.In;Progress in Microcirculation Research(Eds.H.Niimi et al.)." Elsevier Science,Oxford(in press),

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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