1993 Fiscal Year Annual Research Report
広重が描いた浮世絵風景画にみる景観の構図に関する研究
Project/Area Number |
05455017
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
萩島 哲 九州大学, 工学部, 教授 (70038090)
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Keywords | 浮世絵風景画 / 景観分類 / 景観設計 / 景観の構図 / 超近景 / 距離景 |
Research Abstract |
まず、浮世絵風景画とヨーロッパ印象派風景画の構図の特徴について考察した結果、両者がきわめて類似していることを明らかにした。ついで、浮世絵風景画の統計的分析の結果、従来の定説である近景、中景、遠景の3つに加えて、超近景の存在を明らかにすることができた。ついで、超近景、近景、中景、遠景の各距離景ごとに描かれている物理的構成要素(河川、海、田畑、並木、樹木、林、山、丘陵地、街道、建物等)を列挙し、数量化III類分析、クラスター分析を行い、5つの基本的構成要素と8つの典型景観を明らかにした。すなわち「山間」「田園」「海」「河川」「街中」の基本的構成要素で浮世絵風景画が描かれていること、そして「山間の街道の景観」「田園に街道のある景観」「田園に河川のある景観」「河原の景観」「海辺の景観」「街道と建物の景観」「湖を見下ろす景観」「街中の景観」の8つの典型景観の構図があることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)