1994 Fiscal Year Annual Research Report
Fe-Ni-Mn系制振合金の交通機関への利用に関する試験研究
Project/Area Number |
05505004
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
渡辺 敏 法政大学, 工学部, 教授 (10120841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 雅夫 (財)鉄道総合技術研究所, 内田研究室, 研究室長
長藤 敬晴 (財)鉄道総合技術研究所, 長藤研究室, 研究室長
三浦 健藏 三井造船(株), 玉野研究所, 主幹研究員
須田 義大 東京大学, 生産技術研究所 第2部, 助教授 (80183052)
佐藤 昭治 法政大学, 工学部, 専任講師 (70061091)
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Keywords | Fe-5Ni-15Mn合金 / 制振合金 / レール材 / コルゲーション / 落重試験 / 走行試験 |
Research Abstract |
1 レール製造と搬入・据付 大同特殊鋼kk渋川工場において7トンの試料溶解を行い、四面鍛造機により156×187×10300mmのスラブインゴットに鍛伸後、第一熱処理船橋工場において800℃×6hr焼きなまし、強制空冷した。 心配していた鍛造割れや熱処理に伴うひずみも発生せず、作業は極めて順調に進行し、11月中旬に三井造船玉野研究所に移送した。引きつずき、プラノミラーと大型プレーナによる切削加工を行い、新幹線用60kgレールに成形した。12月下旬にはすべての作業を終了し、JR総研日野土木実験所に搬送して、外観と加工精度のチェックを行い、設置を完了した。実体から採取した試験片の制振性は、今までの小規模試料よりかえって特性が優れていた。 レール試験は平成7年2月7日に落重試験、同2月8日に走行実験が行われ、トラブルもなく、無事終了した。解析結果がまとまるのは本年5月末の予定である。 2 コルゲーション試験 1〜2t×160φの円盤試料を焼きなまし材と5%加工材について作製し、すべりを与えながらコルゲーション実験を行った。比較材は200回転において激しいコルゲーションを発生したが制振試料は何れの場合も5000回転後でもコルゲーションを発生せず、極めて優れていることが実証された。 3 制振性能の向上研究 本年度後半になって、5%加工後500℃×3hr焼きなまして更に3%加工すると制振性がかなり向上し、この処理を2〜3回繰り返すと制振性向上に極めて有効なことが判明した。これをトレーニング法と名ずけたが、残念ながらレール走行試験には間に合わなかった。
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