1995 Fiscal Year Annual Research Report
Fe-Ni-Mn系制振合金の交通機関への利用に関する試験研究
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05505004
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
渡辺 敏 法政大学, 工学部, 教授 (10120841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 雅夫 (財)鉄道総合技術研究所, 内田研究室, 研究室長
長藤 敬晴 (財)鉄道総合技術研究所, 長藤研究室, 研究室長
三浦 健藏 三井造船(株), 玉野研究所, 主幹研究員
須田 義大 東京大学, 生産技術研究所 第2部, 助教授 (80183052)
佐藤 昭治 法政大学, 工学部, 専任講師 (70061091)
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Keywords | 制振合金 / 形状記憶効果 / コルゲーション |
Research Abstract |
平成7年2月7日,JR総研日野土木実験所における制振合金レールおよび新幹線用60Kg標準レールに対する各種試験の結果を基に、データ解析が行われた。また、これと平行してコルゲーション試験と制振性向上実験が継続して行われた。 1 制振合金レールの振動騒音試験結果とその解析 モーターカ-走行試験は、できるだけ車両側の騒音が影響しないように試験レール直前でエンジンを停止させ、約20km/hrの低速走行によるデータ収録を行った。走行回数は20回以上とした。 輪軸落下試験は落下高さを20〜60mmとしたので、衝撃荷重は最大約30tonに達した。実走行では約3ton程度である。加振力は100kN以上を目標とし、落下回数は10回以上とした。 インパルスハンマー試験については、加振力を増すために2ポンドのハンマーも合わせて用いた。また、実験はレール締結時のみならず、フリービームによる実験も実施した。 上記データの解析結果によれば、制振合金レールの特性は予想以上に優れており、60kg標準レールに比べて騒音レベルは5db程度低下するものと考えられる。 2 コルゲーション(液状摩耗)については、縦すべりと横すべりを同時に与えることのできる装置を開発し、実験を行った。軟鋼が1000回転でコルゲーションを発生する条件下で、制振合金は6000回転でも発生しなかった。 3 制振特性と熱処理条件の関係を調べた結果、200℃から室温までの間を急冷することによって、特性が大幅に改善されることがわかった。また、本合金に形状記憶特性のあることが見いだされた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Watanabe, Sato & Miura: "An Unique Feature of Mechanical Property of Fe-Ni-Mn Alloys" Proc. of the XIV International Scientific Conf.467-476 (1995)
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[Publications] 須田他6名: "制振合金レールのクリーブ特性と振動特性" 電気学会/鉄道技術シンポジウム論文集. J-RAIL'95. 145-148 (1995)