1994 Fiscal Year Annual Research Report
原子間力顕微鏡による微生物観察に必要なシステムの開発
Project/Area Number |
05507002
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
天児 和暢 九州大学, 医学部, 教授 (20078752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 幸市 日製産業株式会社, 係長
守屋 哲博 九州大学, 医学部, 助手 (10140790)
梅田 昭子 九州大学, 医学部, 講師 (30078604)
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Keywords | AFM / STM / 走査プローブ顕微鏡 / 生物試料 / プラスマ重合薄膜 / ファージ |
Research Abstract |
本年度の研究の目的は、生物試料の安定化であり、その方策として他の目的に利用されていた、プラスマ重合という方法を利用して、有機物の薄膜で試料表面を覆う事により安定化させることを試みることである。 有機物薄膜として、メタン、ブタン、オスミウムメタンが利用された。薄膜を作成する装置は、日本レサ-電子社の装置を田中博士の好意により利用させていただいた。この装置により、メタン、ブタンの薄膜を試料表面にほぼ一様に厚さ約1nmで作ることが出来た。このようにして薄膜で被覆した試料は、AFMでの走査に耐え、8回以上の同一視野の観察に充分耐えうる性能を示した。薄膜が充分に薄いので高分解能でも微細構造には影響しないものと思える。 今後は、使用する有機物の種類の検討、より薄い膜の形成を試みる事とする。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] K.Amako: "Imaging of the surface structure of Epon thin sections created with a glass knife and a diamond knife by an atomic force microscope" Journal of Electron microscopy. 42. 121-123 (1993)
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[Publications] 天児和暢: "原子間力顕微鏡による生物の観察" 日本電子顕微鏡学会第59回学術講演会. (1993)
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[Publications] 天児和暢: "原子間力顕微鏡による細菌の観察" 第63回日本細菌学会総会. (1992)