1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05551005
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Research Institution | OSAKA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
井上 光洋 大阪大学, 人間科学部, 教授 (60016491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 文陽児 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00113035)
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90030048)
南部 昌敏 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (90143627)
堀口 秀嗣 国立教育研究所, 教育情報資料センター, 室長 (70103702)
生田 孝至 新潟大学, 教育学部, 教授 (20018823)
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Keywords | 教授行動 / 意思決定 / 教授スキル / アセスメント / 授業シミュレーション / 授業分析 / 構造モデル |
Research Abstract |
本研究では、授業シミュレーション・システムを開発する際の内容構成と方法論とを明らかにすることを目的としている。これは、教師教育プログラムの文脈で有用性の高い教材として、あるいは、授業記録・分析のための枠組み理解の教材として、利用可能なもの想定している。 本年度は特に、特定の授業を構造的に把握するための視点、手続き、道具の開発に従事してきた。例えば、テキスト情報による時系列の授業記録内容から当該授業の展開構造を図式化するためのキ-シーンの選定方法、あるいは、実習生による授業の映像記録情報から授業撮影者の意図・視点・認識の程度を同定するための分析方法などが、主な検討の題材であった。これらについては、逐次、研究協議会をもつことで、研究分担者・協力者間の情報交換、共通理解をもちながら評価を行っており、授業分析方法の有効性を検討している。 次の段階では、授業の設計・実施・評価における様々な技術・技量を伝達するためのプログラムパッケージ教材の評価が必要になる。そのためにも、プログラム開発のための基礎情報をさらに蓄積する必要がある。分析の題材としては、過去の授業研究において授業の展開過程を記録した出版物や、ある程度の実績をもつ熟練教師の授業記録(主に映像情報)などによって、有用な情報が抽出可能である。それらに加えて、授業展開の構造化を図る表現様式、表現形態についてもプロトタイプを作成後、形成的評価を加える必要がある。
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