1994 Fiscal Year Annual Research Report
超音波による・工作物間の相対位置測定および工作物寸法測定
Project/Area Number |
05555039
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture & Technology |
Principal Investigator |
西脇 信彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (90016626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 貞成 東京農工大学, 工学部, 教授 (10013715)
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Keywords | 超音波 / 相対位置 / 工具・工作物 / 工作物寸法測定 |
Research Abstract |
超音波送受信子を組み込んだノズルから工作物工具へ向けて切消油剤を流し,超音波送受信子と被測定物表面までの距離を,また被測定物の厚さを,超音波が伝播する時間で測定する方法を開発・確立するために,本年度は以下のような研究を行った.(1)機械加工を行ったとき,工具が摩耗することにより大きなバリが生じる.このバリを超音波を使って検出する方法について検討する.(2)研削加工時の工作物厚さを本方法で精度よく測定できるかを検討する.超音波は工作物上から投射するが,このとき工作物と電磁チャックの間に入った研削液が測定精度に与える影響について検討する.(3)立てフライス盤に取り付けられたエンドミルの形状測定や立てフライス盤の熱変形挙動の測定を試みる.(4)放電によるノイズが激しい放電加工機に本測定法を使用し,放電加工中の工作物厚さや加工量の測定を試みる.その結果,以下のような有用な結果が得られた.(1)超音波送受信子の位置と反射波強度を測定することにより、工作物に生じたバリを検出できる.(2)研削加工時の工作物厚さを測定した結果,工作物表面からの反射波と電磁チャック表面からの反射波の時間間隔を測定する事により,工作物厚さを精度よく求められる.(3)立てフライスに取り付けられたエンドミルの波面の形状の回転中に測定できることが分かった.(4)放電加工中の工作物厚さや加工量を放電中にも、ノイズの影響を受けずに測定できることな明らかとなった.
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