1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05555067
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 恭伸 九州大学, 工学部, 教授 (90037763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 澄具 九州大学, 工学部, 技官
内田 悟 九州大学, 工学部, 助手 (80038041)
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Keywords | 管群沸騰 / 水平管群 / 高密度管配列 / 限界熱流束 |
Research Abstract |
熱交換器に多用される水平管群の沸騰熱伝達特性については多くの研究がなされているが,伝熱特性に及ぼす種々の影響因子の効果は定量化されていない.このため次のような実験研究を行なった。大規模管群を模擬するため,管直径14mm長さ40mmの伝熱管を50本用いて,水平奥行き40mmの薄い沸騰容器内に四ツ目配列管(ピッチ18.2mm,21.0mm),千鳥配列管(ピッチ18.2mm,21.0mm)の4種類の管群を取り付け,実験を行った。四ツ目配列ではそれぞれの管ピッチについて,管群内の単管,中央1列2段管,中央1列10段管,中央3列10段管,及び5列10段管の加熱実験を行った.また千鳥配列では管群内の単管,中央1列2段管,中央1列6段管,中央3列11段管,中央5列11段管,及び9列11段管の加熱実験を行った.管群の伝熱特性及び限界熱流束を調べ,次のような成果を得た. (1)注目する管の沸騰熱伝達の促進は,低中熱流束域において直下の管による影響が支配的である. (2)多段管を加熱を加熱した場合にも,管群内の熱伝達係数は上方の段に位置する管ほど大きくなる. (3)管群効果をもたらす側列管は,最も隣接した管のみで,管群の水平ピッチが小さく注目する管の側列管が接近しているほど,その効果が大きい. (4)高熱流束の全管加熱の場合には,群管内の蒸気閉塞が原因と推測される脈動現象が観測された. (5)注目する管の下方から強い二相流が存在すると,限界熱流束は増加し,特に局所流速の増加による効果が異常に大きい.
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Research Products
(2 results)