1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05555104
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
城戸 健一 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30006209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 秀一 千葉工業大学, 工学部, 講師 (20212590)
世木 秀明 千葉工業大学, 工学部, 講師 (60226636)
浮貝 雅裕 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (80118695)
菅原 研次 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00137853)
三井田 惇郎 千葉工業大学, 工学部, 教授 (10083859)
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Keywords | 正常音声 / 異常音声 / スペクトル間距離 / 歯科矯正手術 / 時間変化パターン / 聴覚 / 失語症患者 / 高速DSPボード |
Research Abstract |
本年度は初年度であるため、既存ならびに新規購入設備による研究と、新規設備の具体的計画と調達を行った。研究成果の概要は次の通りである。 1) 正常人の発声する正常音声と故意に異常に発声した異常音声とを分析して、特徴として何を使うべきかを検討し、線形予測スペクトルのローカルピークと、スペクトルの時間変化を見易くディスプレイする方法と、定量化する方法として、P1-P2パターンおよびDPを利用したスペクトル間距離をとりあえずの指標とすることにした。 2) 以上の指標を用いて、歯科矯正手術を受けて発声の容易さが変化した、もしくは手術直後で発声が困難になった患者の音声を分析したところ、大手術直後は音質を評価する指標が著しく変化するが、手術後長い時間を経過するにつれて、手術前の指標に近付くことが明らかになった。しかし、より多くのサンプルについて確かめ、さらに明確な表示法を考案する必要がある。 3) 正常音声と異常音声の違いをP1-P2パターンとスペクトルの時間変化パターンによって示すことができたが、聴覚に頼らずにどちらが正常かを知ることができるようにしなければならない。これは困難な問題であるので、より多くのデータを用いての研究の継続が必要である。 4) 異常音声としての失語疾患者の音声を収録し、診断支援システムの構築をめざして検討した。 5) 音声の個人性情報と発声の『さぼり現象』の関係について検討を進めた。 6) 超高速DSPボードを設計試作し、ソフトウェアの製作を始めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 棚橋健二: "異常発声音声の評価を目的とした音声分析表示法の予備的検討" 信学技報(TECHNICAL REPORT OF IEICE). EA93-33. 17-23 (1993)
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[Publications] 城戸健一: "Investigation on Time Windows for the Impulse Response Estimation by Cross Spectral Method" Proc.8th DSP Symposium. E7.2. 329-336 (1993)
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[Publications] 栗原世治: "各種音響パラメータが保持する個人情報の分析" 日本音響学会講演論文集. 1. 645-646 (1993)
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[Publications] 三須直志: "Study og the Development of a Support System for Diagnosis of Aphasia" P。M。I。Life support Technology. 4. 213-214 (1993)
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[Publications] 福島学: "プログラミング演習のためのハイパテキスト型教材の実装" 情報処理学会論文誌. 第34巻. 1246-1257 (1993)
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[Publications] 橋本正浩: "音声の視覚情報と聴覚情報の統合の影響する時間的要因について" 日本音響学会聴覚研究会、聴覚研究会資料. H-93-65. 1-8 (1993)